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紅の豚 (1992)

PORCO ROSSO

監督
宮崎駿
  • みたいムービー 184
  • みたログ 1.5万

4.22 / 評価:2,786件

ポルコ・ロッソに学ぶ男の美学

  • ざぶとん さん
  • 2017年8月28日 16時56分
  • 閲覧数 1967
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

時代の流れ、周りの反応には目もくれず自分の美学にのみしたがって生きる、男なら誰もが憧れる生き様で本作の主人公である豚、ポルコ・ロッソは動乱の時代を生きました。

本作は大人の男のための映画です。恐らく宮崎アニメが好きな女性、子どもが本作を観てもあまり面白いとは思わないのではないでしょうか。それもそのはずです。本作は男にしか共感できない美学というものを描いている、ジブリでも少し異色の作品なんです。例えるなら小学生のとき、泥まみれになって遊んだり学校の廊下を走り回ったりしている男子を女子が見て、「男子って馬鹿だな」と思うようなものです。そういうことを完全に男子目線で物語が展開していくので女子からしたら到底理解出来るものではないんです。しかし男の私から言いたいことは、「男性には誰もが女性には理解できないようなくだらない美学を持っている」ということです。本作の主人公ポルコはそんな男の美学を極限まで追求している、いわば憧れの存在なんです。

・時代の流れに乗らず空軍にはならず一人で賞金稼ぎを続ける。それは空を自分の飛行艇で飛ぶという、男の誇りがあるから
・自分の飛行艇は決まって真っ赤にする(つけられたあだ名 ポルコロッソになぞらえてと思われる。ちなみに日本語訳すると赤い豚。イタリアでは侮辱や軽蔑を表す)
・賞金稼ぎは戦争じゃないので、ポルコは人を殺さない
・どんなに危険な目に遭っても、どれだけ心配されても、「飛ばねえ豚はただの豚」なので、飛ぶ
・人間の姿は決して誰にも見せようとはしない
・クールで孤高

など、ポルコには数々の男の憧れが詰まっています。しかしそういうものは現実的に実現させることは難しいものです。なので男たちは本作を観て、「こんな男になりたい」と熱中するのです。

本作は宮崎駿監督がもっとも作りたかった映画だと思います。彼は軍事マニアで、特に飛行機というものが好きだからです。しかし宮崎監督にも、アニメーションは子供のためにあるものであって、大人しか見れない映画は作るべきではないという美学があります。宮崎監督はそんな美学を押し殺してまで本作を作りました。それはその後、なんてくだらない映画を作ってしまったんだと後悔することになったようですが、それでも本作には他作品以上に監督の情熱を感じます。

星5つ、オススメします。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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