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上映中

羊と鋼の森 (2017)

監督
橋本光二郎
  • みたいムービー 799
  • みたログ 1,953

3.90 / 評価:1,657件

劇的展開に無理が

  • UrbanDockGoer さん
  • 2018年6月14日 21時02分
  • 閲覧数 914
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

美しい予告編に惹かれて。



【物語】
外村(山崎賢人)は北海道の山間部で林業を営む家に生まれ育った。高校の時、学校のピアノの調律作業をたまたま目にして、なぜか魅せられてしまう。高校卒業後に家族を説得して調律師学校に通い、故郷近くの街に調律師として戻って来る。務める楽器店は調律師を志すきっかけとなった調律師板鳥(三浦友和)が務める店だった。

そこで戸村は新米調律師として経験を重ね、先輩調律師柳(鈴木亮平)、秋野(光石研)、板鳥から指導と洗礼を受け、悩みながら成長していく。



【感想】
俺的に減点評価と感じたことから。
調律師という表舞台には立たない地味な裏方を扱うのは新鮮だった。ただ、裏方つまりは黒子のような存在であるから当然その存在も作業も人目にはつかない。その存在や作業を無理矢理表舞台に引きづり出したような印象を感じてしまった。

一般人には分からなくともピアニストやコンサート運営をする人には調律の良し悪しは重要で、一流の調律師と三流調律師は厳然と区別されるのであろう。想像するに調律師の喜びは、一流ピアニストや一流コンサートディレクター(?)からの指名、あるいはプロでなくともお客さまからの直接指名や調律結果へのほんのひと言の誉め言葉などではなかろうか。あるいは他人に褒めてもらえなくとも、コンサートを聴いて上手く出来たと満足することもあろう。 また、腕を上げるためにどんな努力をしているのか? それも非常に地味で地道な努力なのだと思うけど、それを描いて欲しかった。

本作でも、それらのシーンが無かったわけではない。少しずつあるのだが、それでは物足りなく思って無理矢理のドラマティックな展開を足してしまったのであろう。 が、そうではなくて地味な描写を重ねた方が重厚なドラマが出来たと思う。1回の調律の中にドラマティックなことなんて起きないのだから。本作はその無理が仕上がりを安っぽくさせたことを否めない。



一方加点評価について。
まず、極めてマニアックだが、雪がホンモノ。
俺は北海道で数年暮らしたことがあり、今もスキーヤーなので、雪の美しさを知っている。本作では特に降雪の映像が素晴らしかった。ロケ地はどこなのだろうと思いながら観ていたが、エンドロールで旭川と分かった。なるほど、極上の粉雪であったわけだ。

次は森、木々の映像。
これは題名からしても大切にしたものと思うが、原生林と思しき森が美しい。大スクリーンに映し出される森には癒しを感じた。これも北海道の大森林なのですね。

そして、音。
これこそが本作の売りだろうが、ピアノの音色は美しかった。もうちょっと聞いていたかった気はしたが、これはピアニストが主役ではないので仕方の無いところか。



役者について簡単に触れると、
全体にまあまあと言う感じ。特別褒めたいところも無いが、特に不満も無い。
唯一挙げるとすると、上白石姉妹の共演を初めて目にしたが、掛け合いに姉妹ならでは空気が感じられて良かった。妹萌歌の演技は初めて観たが、演技の資質が備わっているように思えた。今後萌音と共に活躍を期待したい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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