ここから本文です

美女と野獣 (2017)

BEAUTY AND THE BEAST

監督
ビル・コンドン
  • みたいムービー 2,420
  • みたログ 1.4万

4.17 / 評価:10,572件

解説

ディズニーが製作した大ヒットアニメ『美女と野獣』を実写化した、ファンタジーロマンス。美しい心を持った女性ベルと野獣の恋の行方を見つめる。メガホンを取るのは、『ドリームガールズ』や『トワイライト』シリーズなどのビル・コンドン。『コロニア』などのエマ・ワトソン、『クリミナル・ミッション』などのダン・スティーヴンス、『ドラキュラZERO』などのルーク・エヴァンスらが顔をそろえる。幻想的なビジュアルに期待が高まる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2017 Disney. All Rights Reserved.
(C)2017 Disney. All Rights Reserved.

「美女と野獣」あの名曲・名シーンがより壮大に美しく、繊細に。ファンの願いに応えた実写版

 本当は怖いおとぎ話の数々を夢溢れるアニメーションとして生まれ変わらせ、子供はもちろん大人の心も捉えてきたディズニー。アニメーションでお馴染みの世界を「マレフィセント」や「アリス・イン・ワンダーランド」など切り口やテイストを変えた実写化も進めてきたが、ある意味本作こそ、ディズニー・ファンが待ち望んでいた実写版と言えるだろう。

 なにしろ、オスカーに輝いた主題歌をはじめ、オリジナル版で使用されたすべての楽曲が本作にも使われているのだ。ベルと野獣のダンスシーンはドレスの色はもちろんのこと、流麗なカメラワークもそのままに、実写ならではのきらびやかさでより壮麗に表現。城の住人たちがベルを迎えて大騒ぎする「ひとりぼっちの晩餐会」は技術の進化とあいまって、さらに躍動感に溢れ、まさに一大スペクタクル!

 そう、アニメーションとして初めてアカデミー作品賞にノミネートされたオリジナル版の世界観に新たな解釈など加えたりしなかったリスペクトが、この作品の勝因。真実の美は内面に宿るという作品本来のテーマも、知的で自立心に溢れるベルというヒロインの現代性ももちろん魅力的だが、あの名曲が聴きたい、あの名シーンが観たいというファンの願いに応えてこその「美女と野獣」なのだ。

 ベル役がハマるエマ・ワトソンをはじめ、脇を固める芸達者な名優たちもまた 歌や会話のやり取りを楽しませるなか、ポット夫人役のエマ・トンプソンが歌う主題歌「美女と野獣」は優しく響いて格別。それでいて、ただアニメーションの世界をなぞるのではなく、新たに加えられた3曲によってキャラクターの心情に深みを与えることに。ベルと野獣の間に生まれる恋のときめきがより繊細に伝わるのも、扇動された群集の怖さがより増すのも、生身の人間が演じるからこそ。

 そして、アニメーションによって観客の胸に育まれてきたビジュアルが、リアルにそこに存在するという興奮! ディズニーの戦略もうかがえるとはいえ、映画の世界そのままの場所へ行けるという東京ディズニーランドの「美女と野獣エリア(仮称)」の開場が待ち遠しくなる。スタジオにとっても1本で2度美味しい作品になるはずだが、観客にとってはそれ以上に楽しみが膨らむはず。(杉谷伸子)

映画.com(外部リンク)

2017年4月13日 更新

本文はここまでです このページの先頭へ