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誰も守ってくれない (2008)

Nobody to watch over me

監督
君塚良一
  • みたいムービー 561
  • みたログ 2,261

3.55 / 評価:858件

評価がしづらい

  • cha***** さん
  • 2016年10月4日 3時36分
  • 閲覧数 1702
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

目の付けどころは良いのかもしれません。
でも、この手の題材を観る側に伝えるには、とにかくリアリティの追求が必要だと思うのです。
この映画では、そこを間違えたんじゃないでしょうか。
リアルに見せようとして、何もかもが大げさな演出。フェイクだらけ。
で、むしろリアルからどんどん遠ざかって行くという。

マスコミの追求もあんなカーチェイス無いでしょ。
ネットの情報もあんな個人の特定から、プライベートホテル動画流されたり…無いでしょ。
いくら行くところがないと言っても、ギバちゃんのペンションに逃げ込むのはおかしいでしょ。
そのペンションに石投げるやつ居ますかね?
と…嘘臭さがどんどん目についてくるんです。

エンターテイメントにするなら、もっと振り切るか、社会を風刺したいならブラックな映画でも良かったんじゃないでしょうか。
仕方ないので、逃走エンターテイメント映画として観ましたけど。

さて、伝えたい事はいろいろとあるだろうなという映画です。

加害者家族という立場がいかなもんか。
という所に主題を置きながら、いろんな事をぶち込んできています。
まあ、マスコミのやり方やネットでの情報の拡がりは、主題だとして、
佐藤浩市さんの過去や、現在の家庭の問題。
ギバちゃん夫妻の過去と佐藤浩市さんのつながりといった所もいろいろな問題を含んでいます。

この映画は加害者家族、ここでは志田未来さんを中心に捉えていますが…可哀想って気にさせたいんでしょうかね。
志田未来さん、可愛らしくていじらしいし、ツライ立場なのもわかるから、思わず感情移入してしまいます。
志田未来さんが演じる事で、より一層、そうなります。
思わず、自分が守ってあげたい…と。
クソマスコミや世間の目から。
これが狙いなんでしょうか。
でも、これ狙ってどうするよ??
って感じです。
人権問題として取り上げるのは良いでしょう。
でも、同情させるのはおかしいと思うんですよね。

加害者家族の心情、被害者家族の心情、関係ないけどテレビやネットで追いかける人達の心情、それを流す者達の心情…
それらを対等に見せ合う事をしないと、問題の本質は見えないと思うのです。

例えば、この映画では思わず志田未来ちゃんに肩入れしてしまいがちですが、そこには殺された姉妹の家族がいるわけです。
自分が父親なら?
自分にはまだ小さい娘が居ますが、もし少年に殺されたら…
その妹に対して、何を思うんだろう…
傍観者のように、家族には罪は無いんだからほっといてやれよ!
って同じように思えるんだろうか…
と思うわけです。

いろんな立場の人達の心情を描き、それをリアルに見せてくれた方がよかったかなぁと思います。

ただの同情映画になってしまってるのが残念です。

あと、あの彼氏…なんですかあれ。
顔も声も行動も気持ち悪い。
それにあんな奴はいないだろうという嘘臭さ。
完全に脚本がおかしくて、さらにキャストミスだと思います。
浮きまくってますから。
俳優さんが悪いわけでなく、必要性すらない役を作って、それに彼をあてがった監督達のミスだと思います。
彼氏には冷たく無視されて電話すら繋がらなくなる…くらいでよかったんじゃ無いでしょうか。リアルに。

観るなら、フィクション全開のエンターテイメントとして観てください。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 絶望的
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