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魔女の宅急便 (1989)

KIKI'S DELIVERY SERVICE

監督
宮崎駿
  • みたいムービー 142
  • みたログ 1.8万

4.38 / 評価:3,009件

今まさに、空へ飛び立つ時

  • yad***** さん
  • 2010年5月16日 19時34分
  • 閲覧数 371
  • 役立ち度 31
    • 総合評価
    • ★★★★★

オープニング、キキが箒に乗って飛び立つまでで約7分。
もう、ジーンとしてしまう(恥)
何?この、たった7分で・・・
完全に作品の中へ引きずり込んでしまう吸引力は・・・?
まだキキなんて子、全然知らないのに、
お父さんの言った「(ラジオを)とうとう取られてしまったなぁ」
の台詞に感情移入して、仕方ないな~と嬉笑い・・・
見送りのおっちゃんが言った「当分あの鈴の音は聞けないな」
の台詞に感情移入して、こっちも寂しくなる・・・

一度も言われた事も聴いた事もないのにね(笑)


この作品、一つ一つの何でもない台詞が、いちいち素晴らしいです。
たった一言の台詞の脇役たちでさえ魅力的で、愛しくなります。
な、ものだから、主要な脇役たちなんてそりゃあもう、大変です(苦笑)
それぞれのエピソードでショート・ストーリーのスピン・オフが出来そう。
例えば出立してすぐに出会った先輩魔女。
彼女を主役にして「色々あったけど・・・」の色々を知りたくなります。
キキの両親の馴初めなんかも楽しそう。
あのおばあちゃんの、ニシン・パイが得意料理になった秘話とか、
なんならおソノさんの旦那の日常風景さえ、作品として成立しそう(笑)

こんな空想を描けるのは、台詞の妙、キャラクター描写が秀逸であると共に、
“奥行きのある世界観”が自由度を広げているのだと思います。
舞台となったのは欧州あたりの一地方という狭い世界なのに、
宮崎監督が描く世界観は、いつも、とても広い。。。
そして、魔女という存在、彼女達が人間社会に溶け込んでいる世界観に、
違和感を感じさせない包容力があります。

だから・・・ですかね・・・
箒にまたがってみたくなる高揚感にさいなまれるのわ・・・(笑)
勿論、実際にはやらないけど・・・もし小学生の頃見てたら、やったかな(笑)


パン屋のショウウインドウに飾られた、パン(多分)で出来たキキの看板を見つけて、
おソノさんの旦那に抱きつくシーンが、特に好きです。
その前の伏線、朝、トイレから出ようとしたら旦那が通りかかり、隠れてしまう。。。
そして逃げるように2階の部屋へ・・・
というシーンがあって、あんなに愛想が良くて明るいキキが、
無口な旦那に上手く接することができない・・・
ちょっと戸惑っている的な描写があって、あの飛びついて抱きつくシーンは一層輝きます。

こんな細かい配慮、この作品の中にはいっぱいありますよね。
魅力的なエピソードや台詞が沢山ある中、やはり基本テーマは“少女の自立”だと思います。
確かにそこへ向って集束していく作品だと思いますが、わたくし的には、
“空へのあこがれ”に心踊ります。
キキが飛び立つ時、そばで見ていた人は皆、感嘆し、驚きと共に憧憬の眼差しです。
この描写がくどいほど、何度もありました。
飛んでる時のキキを見上げる人達は驚きの表情まででした(全部じゃないけど)。

飛び立つ時、その先には空があります。
空を飛べる事より、今まさに、空へ飛び立つ瞬間・・・の輝きが、眩しい作品でした。
男子側目線で言わせてもらえば、親元を離れて自立って、不安より喜びの方が大きい♪
だから、眩しいのかも・・・です。
あっ、結局これも、“自立”へ集束されているか・・・(笑)

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