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愛人/ラマン (1992)

L'AMANT/THE LOVER

監督
ジャン=ジャック・アノー
  • みたいムービー 82
  • みたログ 1,175

3.62 / 評価:238件

アジアの湿気と性描写

  • heisam さん
  • 2007年3月12日 3時31分
  • 閲覧数 2306
  • 役立ち度 25
    • 総合評価
    • ★★★★★

フランス女流作家、マルグリット・デュラスの自伝小説が原作のこの映画。「18歳で私は年老いた」と述懐する、初めてにして激しすぎる愛を描いています。

舞台は、フランス領下のインドシナ(ベトナム)。寄宿寮生活を送る15歳のフランス人少女は、興味本位で金持ちの中国人青年と関係を持ちます。公開当時、花もつぼみの年頃だった私は、こんなうら若き娘がオジサン(当時はそう見えた。今思えばたったの32歳なのですが…)にふらりと行ってしまうなんて、はっきり言って意味がわかりませんでした。たぶん、デュラスの世界観が当時の自分にとってあまりにも大人過ぎたのでしょう。でも、改めて観ると印象が全然違うんですよね、これが。

ふたりが逢瀬を重ねる場所は、サイゴンの中国人街チョロンにありました。四六時中、途絶えることのない外の活気。昼間でも日の入らない薄暗い室内。チョロンの喧噪から壁一枚で隔てられた別世界は、ふたりにとって背徳的な気分を盛り上げるには、うってつけの場所でした。

アジア特有の蒸し暑さ、毛穴からじんわりと汗の噴き出る感じが、映像からとてもよく伝わってきます。だからなのか、セックスシーンも異様なくらいエロい。もとい、官能的。アジアの湿気と性描写の見事なマッチングが、常軌を逸した官能を生んだのでしょう。

愛にもいろんなカタチがあるものです。
観終わった後、デュラスと一緒に、どっと年老いたような気分になります。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
  • セクシー
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