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愛人/ラマン (1992)

L'AMANT/THE LOVER

監督
ジャン=ジャック・アノー
  • みたいムービー 82
  • みたログ 1,171

3.61 / 評価:236件

観る側のスペックにより様々な色に映る物語

  • m さん
  • 2016年1月30日 21時39分
  • 閲覧数 5837
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

基本的にラブストーリーはあまり観ないのですが、若かりし頃にこの作品に出会い、当時は官能的なシーンの連続で、AVのような印象だけでした。

様々な辛苦を味わい、離婚を経験し、20年以上年の離れた女性と恋に落ち、別れ、そしてこの作品を再び観た時、表面的な官能シーンに隠された少女の心境、中国人男性の切ない恋心が痛いほどわかります。

まずこの映画を印象づけるのはインドシナの湿度が高く、暑苦しい気候。

その中で男物の帽子を自分の個性としてかぶり、それが忘れられない程の印象を与えます。ただそれ以上に彼女の澄んだ瞳とただならぬ色香に女優としての才覚を見る事が出来ます。

中国人男性の金はあるけどどことなく頼りなく、気弱なところにつけ込み、家計のためと割り切って抱かれていくが、内心は性に対する好奇心とやがては習慣になる情事の中で揺れ動き、叶わぬモノとなった時にそれが愛だと知る。禁じられた恋だったからこそがお互いたてまえが必要で、身体をただ求め合う事で愛を確かめ合う。

母親も家計の為に身体を使って金を稼ぐ娘を後押しする習慣は日本ではあり得ませんが、アジア圏では未だにそんな母娘が普通に存在します。

とにかく、人種も世代も異なる、結婚というゴールに辿り着くはずもない肉体関係だとしても、今、精一杯生きることの証を見つけようとする2人の、敢えて快楽に溺れようとしているようにも見えるベッドシーンに様々な思いが巡ります。

うだるような暑さの中で汗にまみれて動物的に絡む、そんなSexでありながらも、下品な印象は無いのは2人の身体の美しさなのでしょうか。

若い男性、大人の男性、若い女性、大人の女性、観る側のスペックによって様々な色になるとは思いますが、いつかまた、もう一度観たくなる。そんな作品です。

詳細評価

物語
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イメージワード

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