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ジャッカー

ジャッカー

COHEN AND TATE

86

zen********

5.0

ネタバレ『偉いな。』

                          2人の殺し屋が警備を全滅させ両親を殺し、 重要殺人の目撃者である少年を拉致し 車で組織の待つ目的地のヒューストンまで連れて行くまでの ほとんど夜間ドライブの話です。 メインの登場人物は以下の3人です。 ◎プロの殺し屋の老紳士 ◎同じく殺し屋のヤンキー ◎誘拐された9才の少年 3人の車内での心の葛藤と信頼を映像化した作品です。 両親を殺された上に拉致されて車の後部座席に座らされている 涙も枯れ果てた9才の少年。 車内の前の席に座る殺し屋の大人2人に虜となった少年の絶望的状況は明らかでした。 大好きな映画なんですがDVD化もされていないようですので とても長くなりますがあらすじを御紹介します。              ・ 少年  :『・・僕何も知らないよ。何も見ていない。』 老紳士 :『そうだろうね。目的地に着いたらそう言えばいい。』 ヤンキー:『・・・黙ってろガキが。俺に殺されてえか!』 車内で以上のような会話が続きます。 老紳士は徹底したプロ意識で殺しをします。弱点は補聴器です。 ヤンキーは破壊が好きなイカレた若者。犬の死骸を車で引いて喜びます。 捕らえられた少年は極限状態の中で少しづつですが状況を分析しはじめます。 仕事以外の感情で子供にアタるヤンキーに対し老紳士は数回に渡り許せず叱り それに対しヤンキーは叱られる事にイライラして2人は物凄く不仲な状態でした。 それを観察した少年は単細胞のヤンキーをあえてイライラさせて 老紳士の方言う事を聞くようになって行き、逃げる隙をうかがうのでした。 緊迫の夜間ドライブが続きます。 ついに少年の数回の挑発にヤンキーは少年を殺そうとします。 ヤンキー:『殺してやる!』 老紳士 :『死ぬのはお前だ!』 老紳士は運転しながら短銃でヤンキーの腹を撃ち、 ヤンキーはその衝撃で走行中の車のドアから転がり落ちます。 撃った後で事の成りゆきに老紳士は後悔しました。 拉致している少年に対し珍しくうろたえ言い訳のように話します。 老紳士:『・・・こいつは途中で逃げたと言えばいい。そうだな。そうだろ?』 少年 :『着いたら言ってやるよ。「あんたが殺した」ってね。』 老紳士は心底悪人では無く、娘に自分の稼いだ金を送金したりする一面を持つ人間でした。 後部トランクにヤンキーを入れて走り出しますが、 実はヤンキーは防弾チョッキの為生きていました。 その後車を止めてトランクを開けた瞬間、飛び出したヤンキーを引き金に クライマックスで夜の無人農工場で3人の逃走と追跡劇が始ります。 ようやく老紳士が少年を捕えますがヤンキーとの乱闘で補聴器を落としています。 少年はその補聴器を見つけ、隠しました。 ヤンキーにいつ襲われるか判らない恐怖から老紳士はあせり出します。 少年に捜せ!と命令しますが少年は泣きながら抵抗し続けるのでした。 そこでたまらず老紳士は遂にこう言います。 『頼むよ。』 少年に初めて心からお願いをしたのです。 少年も初めて老紳士を信じ、補聴器を渡します。 ここで見合う2人の間に本当に一瞬の信頼が生まれました。 直後ヤンキーから散弾銃の発砲を受け、老紳士は倒れます。 ヤンキーがとどめを刺そうとした瞬間 老紳士は血まみれで起き上がり短銃を発砲する事でヤンキーは絶命。 半死状態で少年を再び車に乗せてヒューストンへ走らせます。 長かった夜に夜明けが来ます。 既に上空には車を停止させろとアナウンスする警察のヘリが飛んでいます。 『もう、自首しようよ!』 車内で涙ながらの少年の言葉に対し 老紳士は血だらけの半死状態で運転しながら短銃を少年に向けます。 それに対し少年は涙ながらも冷静に言います。 少年:『あなたには撃てやしないさ。』 老紳士:『なまいきな・・ガキめ。』 老紳士は高速の出口を塞ぐ2台のパトカーにかまわずぼろぼろの車を突っ込ませますが そのせいで車は停止します。 快晴のビル街の下で十字路は数十台のパトカーに円形に囲まれ 八方塞がりのまま煙りの吹いた車から出てくるボロボロの老紳士と少年。 パトカーを盾にして銃を老紳士に向けている数多くの警官。 もう絶対に逃げられませんでした。 そんな時、老紳士は最後に少年の年齢を訪ねます。 涙で汚れた顔の少年から9才であることを聞くと 老紳士は自らのアゴにゆっくり銃口を当て自害し 倒れつつ画面の下に消え静かにエンドロールとなります。 レビュータイトルはその老紳士が年齢を聞いた直後 少年を見ながら血だらけの笑顔で最後に発した言葉です。                 

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