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ジャンヌ/薔薇の十字架 (1994)

JEANNE LA PUCELLE: LES PRISONS

監督
ジャック・リヴェット
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  • みたログ 19

4.33 / 評価:3件

見事にこの時代を描いたと思える作品

  • poi***** さん
  • 2014年5月9日 17時39分
  • 閲覧数 423
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 はじめに言っておきますと、私は「ちょんまげをつけた現代劇」というのが嫌いです。つまり時代設定は前近代だけど、描いている内容は現代の家族の問題とか会社の問題とかだっていうもの。みてるといつも、「この時代の人はこんな考え方しなかったんじゃないの?」と思ってしまいます。
 さてこの「ジャンヌ」なんですが、見事に時代劇です。まあ、外国映画で時代劇とはいわないかもしれないけど、見事に現代ではなく当時のことを描こうとしています。普通なら時代設定を昔にしていても現代に通じる話にするところ、まるっきり現代に通じない話になってます。現代人なら絶対こんな考え方しないよね、っていう。つまりこの映画の主人公ジャンヌ・ダルク、現代にいたら完全に「アブナイやつ」なんですよ。なんてったって「私は神様のお告げを受けました。だから軍隊の指揮官にさせてください」って大真面目に言って王の元を訪ねて来るんですから。それに対して言われた方も「それは本当に神様のお告げだったのか」って大真面目に討論してて、今なら「医者に行きなさい」って言われるところですよ。でも、これがこの時代なんだろうな、って妙に納得させられちゃいました。それで最後にイギリス軍に捕まっても、戦争裁判じゃなくて魔女裁判にかけられるんですね。ジャンヌ・ダルクは神様のお告げを聞いたと言っているが、実は神様じゃなくて悪魔の声を聴くような魔女なのだ、ということにしないとまずかったわけですね。中世の政治と宗教が分離していない時代、それが感じられるのです。
 こんな映画作って観客入るのかな、と心配にもなりますが、やはり税金で映画を作っているフランスだからできることなんでしょうね。

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