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13日の金曜日PART8/ジェイソンN.Y.へ (1989)

FRIDAY THE 13TH PART VIII: JASON TAKES MANHATTAN

監督
ロブ・ヘデン
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2.86 / 評価:65件

ジェイソンがN.Y.へ・・・なかなか来ない!

  • yuki さん
  • 2017年7月15日 15時00分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

13日の金曜日第8作目にして、これまでシリーズを牽引してきたパラマウント最後の作です。本作以降もジェイソンは宇宙に行ったりフレディと戦ったり大忙しなのは周知の事実ですが、本家本元のジェイソンシリーズはこれで最終章ということで、中々感慨深い作品でもあります。

さて、本作はタイトルにある通り、『ジェイソンN.Y.へ』来て大暴れする物語・・・ではありません!色々~な諸事情によってジェイソンがN.Y.に到着するのは本編が2/3も過ぎた頃になります。

確かによく読んでみると副題には「N.Y.へ来る!」とも「来た!」ともありません。あくまで『ジェイソンN.Y.へ』です。本当は『ジェイソンN.Y.へ(向かってる)』『ジェイソンN.Y.へ(思いを馳せる)』なのかもしれません。だからジェイソンが実際にN.Y.で暴れるシーンがほんの少ししかなくっても、何の問題もない...のか!?

てわけで、物語の殆どは復活したジェイソンがN.Yへ向かう豪華客船に乗り込んで、修学旅行生を殺戮していくという、言わば舞台をクリスタル・レイクから客船に移し替えた展開となっております。
ところでジェイソン、クリスタル湖で盗んだクルーズで波止場に止まる客船まで移動しとるんですが、クリスタル湖って海と繋がってたんでしょうか。シリーズごとに姿を変えるクリスタル・レイク、さすが幾度もジェイソンを復活させるだけあって、不思議な力を持っています。

客船に乗り込んでだジェイソンは、次々と生徒や船員を殺していきます。今作は前作に増してテンポよくて良いですね。殺人鬼が乗船していることに気づいた生徒は討伐隊を結成するも、次々とジェイソンの魔の手に落ちていきます。今作は比較的力技な殺し方が多いのですが、サウナ室で焼け石を腹に押し付けて殺すなど、眼を引く殺人シーンもあって好きですね。
しかし今作のジェイソンは中々機敏です。不死身感こそ薄れたものの、瞬間移動を使っただろとしか思えない素早さはジェイソンをさらに不気味なモノにしています。

提督の息子ショーンは何とか船を軌道に戻そうと苦心しますが、ジェイソンの画策によりついに船は沈没してしまいます。『ポセイドン・アドベンチャー』ばりに水が吹き出すシーンもあったり、中々お金かかってますね。

救命ボートで何とか脱出した数名の生徒と教員は、ようやくタイトル通りN.Y.へと辿り着くわけですが、海からしぶとく泳いで追っかけてきたジェイソンが再び彼らを襲います。素晴らしい水泳力ですね。後年の作で水が苦手という設定が付与されてましたけどありゃウソですね。

まぁN.Y.といっても殆どがセット撮影なんですが・・・。そんなグチはさておき、ジェイソンが上陸してからの演出はとくに冴えていてかなりテンションの高いノンストップな展開となっております。なぜN.Y.の住民は殺さないで生徒たちだけ追っかけるんだってツッコミはなしです。チンピラに絡まれたときはマスクの下をみせることで追い払うという茶目っ気まで見せてくれます。

N.Y.編での一押しはボクサーのジュリアスが素手でジェイソンに立ち向かってゆくシーンでしょう。かつてジェイソンに素手で立ち向かっていった男がいたでしょうか。その勇気と果敢さに筆者感動しました。負けを悟ったときの潔さもグーですね。その殺されっぷりも含めて、ジュリアス、あんたはシリーズ最高のヤラれ役だ!

ついに二人だけとなったレニー(主人公)とショーンはN.Yの摩天楼を背景に、ジェイソンの追跡から逃走します。ジェイソンがタイムズ・スクエアをバックに登場するシーンはシリーズ屈指の名カットじゃないでしょうか。果たして彼らはジェイソンから逃げ切れるのか・・・。あたりを行き交う人間なぞなんのその、周りの人間を無視してひたすらに主人公たちを追いかける姿はこれまでのジェイソン像を一新して、ジェイソンに新しい恐怖感を与えています。

本作の特徴はジェイソンが出張するという点、特に客船編とN.Y編という、二部構成となってるところでしょうか。噂を伝聞するに、本来別々だった二つの企画を一つにまとめた結果、このようなチグハグな構成となったそうですが、怪我の功名といいますか、これが中々いい結果を出してるように思います。

前半の客船編は、船内という密室空間を形成することで、これまでになかった逼迫感を演出できていると思います。巨大な船内に潜り込んだ謎の生命体が次々と殺戮を繰り返す・・・というこの展開、言わずもがな、名作『エイリアン』のリメイクですね。一方N.Y編、猥雑な都会の中で異型の男が周囲をものともせず追っかけてくるというホラーは、『ターミネーター』のリメイクといえます。つまり本作は超名作SF・ホラーをいいとこ取りした、ジェイソン集大成の作といえます。まさに、最終章に相応しい内容じゃないでしょうか。
毀誉褒貶ある8作目ですが、僕はこれをシリーズ最高傑作だと評価します! 

詳細評価

物語
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映像
音楽

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