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自由、夜 (1983)

LIBERTE, LA NUIT

監督
フィリップ・ガレル
  • みたいムービー 2
  • みたログ 8

4.50 / 評価:3件

映画への想いをピュアにさらけ出すガレル

  • URYU さん
  • 2009年11月21日 12時04分
  • 閲覧数 287
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

整合性を無視し、即興的な長廻しで撮られたガレルの作品は、純粋な意味で≪シネマトグラフの原石≫に近いという気がする。

この映画のエマニュエル・リヴァやクリスティーヌ・ボワッソンの印象的な美しさは、それ自体が雄弁な“映像言語”となっている様だ。

ガレルは、自作を二つのスタイルに使い分けていると感じた。

ひとつは自伝的要素が強く、自分にゆかりのある人々への惜別、鎮魂の意味が感じられる作品 [元妻ニコへの思いが結実した=「ギターはもう聞こえない」、亡き友人ジャン・ユスターシュに捧げられた=「愛の誕生」等]
ふたつめはドラマチックな展開を持ち独自の美意識で映像展開する、フィクション要素の濃い作品[アルジェリア戦争を描いた父モーリス・ガレル主演の=「自由、夜」、五月革命を描いた息子ルイ・ガレル主演の=「恋人たちの失われた革命」等]

特筆すべきは、ふたつめの場合に、自分の身内や身近な人物を作品の主人公に起用している事。そうやって、常に作品世界を自己に投影し易い状態に設定するのが、ガレル式のスタイルなのかもしれない。

作家のピュアな感性の流出に感動しつつ、本作を繰り返し観ていると“映画にはストーリーなんかいらない”と思わず謂いたくなってしまう。

詳細評価

物語
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音楽

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