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純金のキャデラック (1956)

THE SOLID GOLD CADILLAC

監督
リチャード・クワイン
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3.00 / 評価:2件

ジュディ・ホリデイの親近感

  • rup***** さん
  • 2017年2月26日 23時44分
  • 閲覧数 333
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジョージ・キューカー監督の「ボーン・イエスタデイ」でオスカーを受賞しているジュディ・ホリデイの主演作で、堅苦しいイメージのある株主総会が主要な舞台でありながら、庶民目線で描かれた軽妙なコメディになっています。

とある大会社の社長が大統領から請われて国防省の仕事をすることになり、新社長に就任したジョン・ウィリアムスを始めとする4人の重役が会社を牛耳って自分たちのやりたい放題ができるとほくそ笑む。
最初から彼らは全く信用できないくせ者たちですよというようなナレーション付きで紹介されるこの4人の顔ぶれがウィリアムスのほか、フレッド・クラーク、レイ・コリンズ、ラルフ・ダムキーといったこの当時の映画になじみがあればどこかで観た憶えがあるであろう渋いベテラン俳優たちですが、それほどアクの強い面々ではないので、4人集まってもたいして凄味がありません。
一方の社長役は、顔立ちから人の良さが伝わってくるポール・ダグラスで、重役たちとの良いコントラストを見せています。

そんなとき、10株しか株を持たないアマチュア投資家の女性(ジュディ・ホリデイ)が株主総会に何度も現れて、役員の給料が高すぎるといったような素人感覚の素朴な疑問をあれやこれやと投げかけ、その的を射た指摘に重役たちは困り顔。

一計を案じた重役たちは、彼女を会社に雇い入れて飼い殺しにしようとする。小株主連絡課長といった名ばかりの閑職を与えられ、たまに社に来る手紙を読む程度でやることがないので、暇に任せてわずかな株しかもっていないような個人投資家たちにせっせと手紙を書いて、個人的な繋がりを深めていきます。ホリデイの全く飾らない気さくなキャラクターが全開です。

やがて、4人の重役のうちの1人の無能な義弟がライバル会社と思って倒産に追い込んだ会社が自社の子会社であった事実をもみ消していたことをホリデイから知らされたダグラスは、社に戻ろうとするものの、経営の実権を握った4人からリア王のように冷たく社から放り出されてしまうといったところから、経営権奪還のための起死回生の一手はあるのかという局面で、大勢の小株主たちと手紙をやり取りして信頼を得ていたホリデイのもとに株主総会の委任状が続々と送られてきていたことが分かり・・・。

サイレントマジョリティーともいうべき一般の人々を味方につけて勝利をつかもうとする本作のような庶民派コメディは最近のハリウッド映画ではなかなか観られないので、気分よく観終わることができます。

ラストで突然カラー映像になり、本作のタイトルが活きてくる洒落た終わり方。

もともとは俳優としてルーニー&ガーランドのミュージカルなどに出演していた監督のリチャード・クワインは、一般には監督としての評価がいまいちですが、本作を観ていると、もう少し顧みられてもいいように感じます。

詳細評価

物語
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