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情炎の海 (1944)

FRENCHMAN'S CREEK

監督
ミッチェル・ライゼン
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4.00 / 評価:2件

紳士海賊との甘~いひととき

  • rup***** さん
  • 2015年6月28日 22時24分
  • 閲覧数 375
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

オープニングのタイトルクレジットで、ドビュッシーの『月の光』が流れてきます。海賊が登場する映画にはそぐわないこの柔らかい曲のムードは、そのまま映画のストーリーに反映されていました。

ダフネ・デュ・モーリア原作で、ジョーン・フォンテーンが主演という「レベッカ」を連想させる組み合わせですが、内容は17世紀のイギリスが舞台の何とも甘美なラブロマンス。

2人の子供の母親であるドナ(ジョーン)が夫やその友人たちとの社交界での退屈な日々に嫌気がさし、子供たちを連れて海岸のそばにある別荘に逃げ込んでいたところ、たまたま近くの入江に停泊していた海賊の一味に捕まって、その頭目であるイケメンの海賊船長ジャン(アルトゥーロ・デ・コルドヴァ)と恋に落ち、2人で甘い時間を過ごすようになるという物語で、女性向けロマンス小説を地で行くようなストーリー展開になっています。海賊たちの荒っぽいアクションもほとんどなく、ゆったりと時が流れていきます。

ジョーンは、夫に対して気の強いところをみせたり、男装して海賊たちの手助けをしたりといろいろ活発な一面をみせるほか、豪華な衣装をとっかえひっかえして楽しませてくれます。カラー撮影が効果を発揮していて、彼女のビジュアルの美しさも存分に堪能することができました。

インパクトがあるのは、ドナが毛嫌いしている夫の友人であるロッキンガム侯爵がドナとジャンの関係に気づき、ドナに迫ってくるシーンで、「ダイヤルMを廻せ!」の殺人場面を思わせるような緊迫感が漂います。この嫌味な侯爵をベイジル・ラスボーンが演じていて、彼らしい存在感はありましたが、今ひとつ凄味が足りません。ホームズシリーズでの相方ナイジェル・ブルースも共演していますが、残念ながら2人だけの絡みはありませんでした。

また、ジャンが常に紳士的で雰囲気は悪くないのですが、アルトゥーロ・デ・コルドヴァではジョーンの相手役としてはちょっと弱いかなという気がしました。

こういう地に足のつかないふわふわした物語になっているのは、本作が1944年という大戦の真っ最中に製作されていることを考えると、鬱屈とした不安漂う日常の憂さを忘れさせるための逃避映画として作られているからなのでしょうね。

不倫がどうのこうのとかいうモラルを持ち出してしまうと楽しめないので、ほんの一時現実を忘れる目的で細かいことを考えずに物語の世界にどっぷりと浸るようにして鑑賞するのに向いている作品といえるかもしれません。

詳細評価

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