作品レビュー(4件)
- mor********
3.0点
60年代感あふれる。 これいま制作したら、女性活動団体に総攻撃受けるんでしょうね。 ともあれ、たくさんの監督が男性の魅了される女性像をふんだんに描いた作品集で、面白いです。 ゴダールのヤツがえらく取り上げられているようですが、他の作品も女性が可愛らしく頭弱く描かれていて楽しいです。原始時代を描いた最初の作品なんか、原始時代である理由が一切感じられませんが、騙される男とか騙す女の本質の変わらなさを伝えたいのだろう監督の思いがよくあらわされていました。 ゴダールに関しては、意味の分からないアナウンスの挿入が、とても幻想的でよかったです。ソ連映画っぽい。
- gar********
4.0点
スパイと並ぶ世界最古の職業・娼婦をめぐるオムニバス作品。 原始時代から未来まで6つのストーリーで構成されていて、各時代ごとにヨーロッパを代表する女優たちが出演しています。どの話もウィットに富んでいておもしろく見ることができました。特に私が好きなのは、ジャンヌ・モローとラクウェル・ウェルチが登場する第3話『マドモワゼル・ニニ』(フランス革命期のパリが舞台)と第4話『ベル・エポック』 (20世紀初頭のウィーンが舞台)です。ジャンヌ・モロー編は、お金が大好きな娼婦がいっぱい食わされる話で、ラクウェル・ウェルチ編は、玉の輿に乗る高級娼婦の話。前者は、『死刑台のエレベーター』や『恋人たち』で、あまり笑わぬ不機嫌な表情が印象的なジャンヌ・モローのはじけぶりとコミカルな演技が楽しめました。ジャンヌ・モローは、若き日にフランス映画のお色気担当女優として、キャリアをスタートさせたそうなのでこの手の役は、昔取った杵柄といった所でしょうか。後者は、ラクウェル・ウェルチの見事なボディーが強烈なのと、玉の輿に乗ろうと本気になる高級娼婦の手練手管に見事引っかかかる老銀行家の姿が笑いを誘います。特に彼女にのぼせあがって、馬や自転車で追いかける所は何ともコミカルでした。そして、最後のナレーションの一言は思わずニヤリとさせてくれます。 ヨーロッパ映画らしいエロティクで、機知あふれるオムニバス映画です。
- unp********
3.0点
「私は詩よりも、想のある美を求める。女を呼べ。ここには、愛も、チョコもある。」 人類最古の職業、娼婦をテーマにオムニバスで展開するストーリ。 一話一話が、女性美を象徴するアクトレスで構成されている。 セックスシンボルという言葉は好きではないが、彼女たちから性的な魅力は拭えない。愛すべき女女たち。 "音楽にたとえて言えば、長いこと音階を踏んでいないピアニスト。"(ある男の言葉) ・・・ロマンはどこだ!
- cat********
4.0点
本作は、6本の娼婦をテーマにした短編オムニバス映画である。 前史時代から未来までの娼婦たちを描いてる。 しかし、私の目に映った、感じた6本の作品に登場する彼女たちは、娼婦を表しているというよりかは、彼女たちは女性そのものでは、なかろうか。 そう娼婦とは、女性が女性の本質的側面を発するときに見せる行為では、なかろうか。 どの作品もその本質的女性をテーマに描いている。 とても粋な作品であった。 一、短編作品としても見ごたえが、それぞれにあり、ひとつの作品集、オムニバスとして、統一感がある作品であった。 個人的には、ラスト6本目のJLGが描いた未来を舞台にした作品が気に入った。 最も女性を本質的に浮き彫りにした作品ではなかろうか。 アンナ・カトリーヌも絶妙の味を出している。