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情婦 (1957)

WITNESS FOR THE PROSECUTION

監督
ビリー・ワイルダー
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4.45 / 評価:665件

妻の証言に左右される陪審員制度の危うさw

  • yam***** さん
  • 2020年7月9日 13時36分
  • 閲覧数 831
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

第2次大戦後のロンドン

復員兵の男レナード、まともな仕事にありつけず金に困っている

敗戦国のドイツの歌手クリスチーネ、結婚歴を隠してレナードと結婚し、イギリスへ

いかにも人の良さそうなレナードは金持ちの未亡人と知り合い、懐に入り込み、自分に遺産が入るように遺言を書き換えさせることに成功する

その後未亡人は死体となって発見される

物証は現場に残された指紋とレナードの上着に付いた血液のみ

DNA鑑定はまだないので、血液型を調べるだけ

レナードは上着の血液は怪我をした自分の血液だと主張する

目撃者はおらず、アリバイは妻クリスチーネの証言のみ、という設定の法廷劇が始まる

クリスチーネは証言を覆し、レナードの犯行を示唆する内容を話し出す

有罪に傾く陪審員たちの心証

ところが評決前日に情報提供者が現れ、弁護側はクリスチーネが他の男に出した自筆の手紙を入手する

そこにはクリスチーネが他の男と不義密通していることを伺わせる内容が書かれており、レナードが邪魔になったので証言を翻したかのような印象を与える

無罪に傾く陪審員たちの心証

レナードは無罪を主張し、妻はレナードが犯人だと述べている → 妻は嘘つきの悪女だ → じゃ、レナードは無罪
いいのか?これでw
物証が乏しく、妻の証言に左右される陪審員制度の危うさw

評決は無罪、その後クリスチーネは偽証罪に問われる

しかし実は嘘を付いているのはレナードで、クリスチーネは殺人犯レナードを助けるために自分を悪女に偽装し、わざと真実を述べていた、というオチ

夫が犯人なのも知ってた!
身内である自分の証言は信用されないことを逆手に取った計画!
夫を救うために自分を悪人に仕立てた悪知恵!
弁護士も陪審員も観客も、みんな見事に騙してやった!
弁護士と2人きりになったクリスチーネがニヤリと笑うと、全く別の人格が顔を出す!

あの一人二役の演技やられたら、そりゃ騙されるって…
変わりっぷり、振り幅がすごすぎるw
魔性と純情を併せ持つのが女でありマレーネ・ディートリヒであるw

いつもながらビリー・ワイルダー監督の演出は楽しく分かりやすい。




ウィルフリッド・ロバーツ役、チャールズ・ロートン1899生、公開時58歳

口と心臓の悪い熱血ベテラン弁護士を熱演。
戦前戦後を通してイギリスの舞台俳優らしい演技を全うし、1962年に死去。
舞台俳優の演技指導では声の抑揚の変化を説明するため、ビリー・ホリディのレコードを聴かせていた。


レナード・ヴォール役、タイロン・パワー1914生、公開時43歳

本作の演技を評価された矢先、44歳で急死し本作が事実上の遺作となった。


クリスチーネ役、マレーネ・ディートリヒ1901生、公開時56歳

ドイツ出身、貧しく生活費を稼ぐために酒場で歌っていた、カトリックで離婚が認められない元夫がいた、などの設定は実人生と重なる部分がある。
俳優引退後はパリに隠棲したがファンレターは絶えず、「パリ市。マレーネ・ディートリヒ様」と書くだけで手紙が届けられた。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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