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勝負師 (1958)

LE JOUEUR

監督
クロード・オータン=ララ
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3.40 / 評価:5件

ジェラール・フィリップがルーレットで勝負

  • hoshi595 さん
  • 2010年5月20日 3時46分
  • 閲覧数 424
  • 役立ち度 14
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作はドストエフスキーの「賭博者」で主演の
ジェラール・フィリップスは「白痴」でも、
ドストエフスキー作品に出演している。

物語は、ルーレットで有名だったらしいドイツ
の湯治町バーデン・バーデンが舞台。ここに
滞在するロシアの将軍とその養女や家庭教師や伯母
などが、”人生の賭け”に出る様子を描いている。

原作は、金に困っていたドストエフスキーが慌てて
口述筆記で仕上げた作品らしいが、本作品の主人公
である家庭教師アレクセイと重なって見えてしまう。

主演のジェラール・フィリップは36才と言う若さで
病の為他界したフランスの俳優。舞台で鍛えた確かな
演技で「モンパルナスの灯り」など映画でも活躍。

本作品では、おかしなロシア人のギャンブラー役だが
いわゆるプロの賭博師タイプではなく、素人っぽい所
が、かえって共感できる。

相手役はスイスの女優で将軍の養女ポリーヌに扮する
リゼロッテ・プルファー。共演は、将軍役にアルゼンチン
出身で「レ・ミゼラブル」でジャン・ギャバンと共演した
ベルナール・ブリエや、将軍の伯母役で「女だけの都」で
主演を務めたフランソワーズ・ロゼーなどのベテランが
脇を固めている。

コメディ風の展開ながら、真実の恋や打算から生じる
偽りの恋などを交え、山場であるルーレットの勝負へと
導いてゆく。

賭け事に付き物の劇的なドラマは、ここでも健在で見せ場
になっている。しかし、ルーレットに詳しくない人では
肝心の見せ場も分かりずらいのではないかと思える場面が
ある。

賭け方はいろいろあり、0~36の数字だったり、赤と黒の
数字の色だったするのだが、主人公は1~12が出ると
当たりになる場所に置きっぱなしにしたまま、他のテーブル
へ移動して忘れてしまう。この場合、当たったお金は同じ
場所に置かれ継続して賭けた事になる。もし1~12が
出続ければ3倍の配当の繰り返しで増え続ける。

この映画は、賭け事の恐さや一獲千金の夢などのありふれた
題材を織り込みながら、お金に群がる人間模様や、お金では
買えない人の心なども描いている。

しかし、メッセージとして伝わってくるのは、賭け事で
儲けたのでは世間から評価されない”一般常識”に対する
疑問である。

現代でも、株式などの資産運用だけで生活している人は、
正規の仕事ではないかのように見られる事がある。

短時間で大金を稼ぐのも、失うのも人生なら、恋愛で幸せに
なれるのも、不幸になるのも人生である。悲喜交々の人生に
於いて誰しもが”転機”と言う節目を経験する事になるのだが
”賭博者”とは縁がないと思っているあなたも、実は大きな
賭けをしているのが”人生”ではないだろうか。

詳細評価

物語
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演出
映像
音楽

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