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少林寺2 (1983)

少林小子/SHAOLIN TEMPLE 2

監督
チャン・シン・イェン
  • みたいムービー 11
  • みたログ 323

3.43 / 評価:65件

「少林寺詐欺」(笑)の日本公開'84

  • すみちん さん
  • 2011年2月4日 23時08分
  • 閲覧数 2135
  • 役立ち度 15
    • 総合評価
    • ★★★★★

昨年からのんびり書いています。
ジェット・リー出演作レビュー。
9本目は「少林寺2」です。


前作の「少林寺」にすっかり魅了されてしまった
私と父は「少林寺2」の日本公開にも心躍りました。

今でも当時のチラシが家にありますが、
うまい宣伝だった!配給の松竹富士!

『涙よ!龍になれ!!
一族の復讐を胸に、今、悪の軍団と闘うリンチェイ!』

このフレーズと共に、血気盛んなリンチェイ(現ジェット・リー)の
三節棍姿。小学生だった私も
「お父さん!リンチェイがまたすごそうだね!」と興奮!

…で、観てみた。

チラシで見たフレーズはこう変換された…

『父さんに!嫁をくれ!
一族の婚活に牛10頭の今、子供たちと舞うリンチェイ!』



そう、この作品、「少林寺」なんてちっとも出てこないのです。
だって、原題も「少林小子」だもの。
前作の「少林寺」人気にあやかって「少林寺2」と付けたのです。


そして、闘いの場面で流れてくる熱い歌…
「お父さん、あれ歌ってる人、誰?」
「グレート・カブキ」
「…?」
「プロレスの人」
「……Σ( ̄ロ ̄lll)」

しかも、タイトルが「ハート・オブ・ライオン」!(爆


私は小学生にして悟りましたわ。日本での宣伝を鵜呑みにしてはならない!
そして、“日本公開時だけの挿入歌”というものがあるということも…。
しかし、残念ながら30代後半の今になっても配給会社のあらゆる宣伝に騙されています…




そんなこんなでこの作品、当時、「プロジェクトA」を同じ時期にぶつけられて
コケたんですが、コケ要素は、やはりその内容自体に問題か?!

「少林寺」のあの切迫した男同士の闘い!!
あれを期待した多くのファンは、ガックリしたでしょう。
私も子供心ながらにそれを期待していましたが、蓋を開けたら、
あまりの「ほのぼのファミリームービー」仕立てにビックリ!

歌あり、笑いありで、“とってもかわいい♪”。
もちろん終盤は凄まじい乱闘がありますよ。


ストーリーも単純明快。
川を挟んで「武当派の女系家族」と「少林派の男系家族」がおりました……
から始まり、そこの姉妹たちvs兄弟たちのかわいい小競り合い。

でも、それぞれの姉妹・兄弟たちにはいろいろな諸事情があり、
またその親たちや叔父にも家同士の複雑な事情が絡んでいます。

そこに「過去の因縁」とやらで悪の軍団が登場。
さて、いがみ合っていたこの2家族。一体どうするのか?!

でも、前作の「少林寺」に比べたら、かなりストーリー性があると思います。
いや、予想の範囲はまったく超えないストーリーですけど(笑




「少林寺」が少林寺の宣伝の役割も果たしていましたが、
この「少林小子」は、子供たちへの武術学校入学促進映画だったのかもしれません。
出演している子供たちがただの子役ではない!
序盤はかなりのおふざけモードですが、少林拳や武当拳の稽古シーンや格闘になると
「うわっ!!この子たちもガチか!!」と驚愕の動きになります。

その子たちの兄役のリンチェイ、姉役のホァン・チューイェンも素晴らしい動き!
同じ門弟で育った2人だからこその息のあった武術シーンの数々、見応えがあると同時に、
とっても微笑ましいシーンの数々で見ているこちらがくすぐったい。
なに、この甘酸っぱさ(笑

また、「少林寺」とほぼ同じメインキャストなものですから、
今回、「少林寺」とは違った味を見せてくれた役者陣も面白かったです。
ユエ・チェンウェイのツンデレパパぶりもイイ!
そして、「少林寺」では酔拳の使い手だったチョン・チンウが、メインの悪党で
出ているのですが、これが、ファンの間では有名な「中国の藤井隆」なのですよ。
ホント、似てる!




「しょーもない作品」とも言われていますが、私はこのしょーもなさが大好き!
でも、子供の頃は単に「楽しいな~」くらいの感想でしたが、
私の中で評価が跳ね上がったのは大人になって見直してからです。

何がって…こんなにリンチェイが笑っている作品も珍しい。
特にジェット時代突入後「やっと笑ってくれた」という役柄が多くなったので、
尚更、このリンチェイの健やかぶりは貴重です。

また、ひたすら「家族のためにがんばっちゃう!」ほのぼの路線も今となっては珍しい。
それに“初の女装シーンあり”ですしね(笑
(リンチェイ時代、なぜか何作品か女装させられている…)

ジェット時代しかご存知ない方も、いろんな意味でこのギャップにショックを受けて
頂きたい。あとこの妙にのびのびしているストーリーや子供たちの身体能力にも!
序盤のアニメも愛らしいです!



さて、お次はこの作品の10年後に撮った「新・少林寺伝説」を書く予定。
これがまたハードなんだかコメディなんだか…子供がらみの名珍作です!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 勇敢
  • かわいい
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