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JAWS/ジョーズ (1975)

JAWS

監督
スティーヴン・スピルバーグ
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  • みたログ 5,163

4.21 / 評価:1,247件

スピルバーグの最高傑作

  • kin***** さん
  • 2019年8月27日 13時28分
  • 閲覧数 269
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

前半3分の1くらいは、夏の海水浴が売りの島で起きたサメ騒動を、モブシーンの連続で描いている。この部分はロバート・ショウが初めて登場する場面で、いくら何でもみんなが騒いでる中で黒板に爪を立てた音は聞こえないだろう、なんて疑問もあり、よくこんな大作にまだ20代の監督を起用したな、という驚きはあっても、仕上がりはごく普通。あるいはこのブロックは、プロフェッショナルなアシスタントディレクターたちの力で出来てるのかもしれない、といった印象だ。

 ところが後半3分の2くらいを占める、ジョーズと対決する三人三様の男たちのくだりへ来ると、圧倒的な面白さ。非凡な演出技術が見える。緩急自在のテンポが素晴らしく、脚本の功績なのだろうが、まったく飽きさせない展開。
 ジョーズが弱って海面に現れるのを待つ夜、酔ったショウとリチャード・ドライファスが古傷を見せあいながら、お互いを認め合っていくシーンは、「男ってこういう時あるよな」と大納得のシーン。もちろん俳優の力量はあるが、若造スピルバーグはすでにハワード・ホークス並みの演出力を持っていたのでは? なんて感じさえする。

 そして再び現れたジョーズと対決するクライマックス、アクションを画にするとはこういうことだ! という一瞬の緩みもない映像表現が続く。
 ラスト、樽に捕まって陸地に戻っていく男たちで終わるという、昨今のエンディングにダラダラシーンが続く映画ばかりという現状に「喝」を入れてくれる終わり方。アクション映画の傑作だ。いくら木造船でもあれだけ浸水してどうして沈まないの、とか、やっぱりサメが作り物ってバレるよね、リチャード・ドライファスが助かるのはご都合でしょ、なんて細かいことはどうでもいい。最後まで片時もスクリーンから目が離せませんでした。

 見終わって気になるのは、スピルバーグはその後ヒット作は産んでも、これ以上に完成度の高い映画を撮っていないこと。よく作家はデビュー作は超えられない、と言うけど、それは作品への取り組み方の問題で、技術的な完成度はどんどん上達していくと思うのだけど、スピルバーグに関しては、その後「カラーパープル」とか「シンドラーのリスト」とか、文芸的な作品を撮っても、「ジョーズ」の感動と完成度を超えていないと思う。ま、異論もあるでしょうが。

詳細評価

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