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死霊のえじき (1985)

DAY OF THE DEAD

監督
ジョージ・A・ロメロ
  • みたいムービー 33
  • みたログ 496

3.83 / 評価:185件

パンデミック映画です

  • cyborg_she_loves_me さん
  • 2020年6月14日 1時52分
  • 閲覧数 709
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ものすっごい「イヤ」な映画です。
 だからこそ、この映画のどこがそこまで不愉快なのかを、ちゃんと見間違わないように、見てほしい。特にこのコロナ禍で世界中がおかしくなってる今だからこそ、万人に見てほしい。

 この映画の邦題を「死霊」のえじきと名づけるのは間違いです。
 アメリカのゾンビ映画はみんなそうですけど、このゾンビたちは決して「悪霊」のたぐいではありません。
 死体のはずなのに生きてるのはなぜか、っていうメカニズムをちゃんと科学的に解明できる、生物学的特異現象です。科学者がゾンビを研究するシーンが出てくるこの映画では特にそういう性格がはっきりしています。

 ヒロインのサラが腕を噛まれた仲間の腕を切り落として「感染」を防ごうとするシーンがあります。
 そう。
 この映画のゾンビは間違いなく、「感染症」の患者なんですよ。死人じゃない。だって実際、動いてるもん。食物(人肉だけど)を食ってるもん。
 バブに至っては、ちゃんと知性や感情まであるもん。

 そう思って見てたら、この映画の感染してない人たちの行動は、心底こわいです。見た目がゾンビ(感染してる)、ってだけで次々に殺していく。

 これはパンデミック映画です。
 パンデミックの真っ只中で、感染してない人たちの心がどれぐらいゆがんでいくかを描いた映画です。

 フキカエではわからないと思いますけど、この兵士たちはスペイン人たちのことを yellow bastard と呼んでいます。
 この場にもしも日本人がいたら、ローズたちは間違いなく、真っ先に日本人を殺してると思います。
 ローズが黒人のジョンを脅すのに、おまえの black ass を吹っ飛ばしてやるぞとも言っています。
 パンデミックは人々の差別意識をも解放する。

 そういう光景が、ものすごくイヤなんだけど、そういう醜さを克明に描いているところがこの映画の勘所だと思います。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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