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上映中

死霊のえじき (1985)

DAY OF THE DEAD

監督
ジョージ・A・ロメロ
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  • みたログ 493

3.83 / 評価:181件

G ロメロ監督によるゾンビ映画の最高傑作

  • pwi***** さん
  • 2020年7月15日 2時01分
  • 閲覧数 297
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

一般的な評価は前作に劣るが、個人的に本作こそがロメロゾンビ映画の完成形であり最高峰だと思う。

エンタメ度が高く、世界的に大ヒットした前作が傑作である事に間違いはないが、敢えて否定的な見方で欠点を挙げるとすれば、制作環境に自由度が高かったせいか、劇場未公開シーンも多く、様々なバージョンが存在する事からわかるように、編集によって作品全体の印象が変わるという纏まりのなさが挙げられる。

変わって本作は、脚本の性質上予算を大幅に減らされた為に、土壇場で脚本を書き直す事になる等、厳しい制約の中で作らざるを得なかった事で、一貫して極限状態におかれた人間の心理や、終末世界を描き切るという事に世界観が統一されており、作品全体を通してエンタメ度は低く、重たい緊張感が漲る作品になっている。

公開時は、シリーズ最高のゴア描写ばかりが話題になり、薄暗い地下空間で終始汚く罵り合うばかりの生存者の描写に辟易する人も多かったが、自分としては、見せ場であるスプラッターシーンや、ゾンビの餌付け等よりも、極限状態におかれた人間の心理描写が非常に深く描かれた素晴らしい作品だと思い、当時から前作よりも本作の方が好きな作品だった。

本作の最高のシーンは間違いなく、冒頭に於ける生存者を探す場面だと思う。圧倒的な絶望感を醸し出しているこのオープニングに勝るシーンは、同じ終末世界をテーマにした映画でも本作を置いて他にない。

コロナによるパンデミックで、世界中で人々の対立が起きている現代社会を見ていると、本作中盤でのジョンとサラの会話でのやり取りは実に興味深く、どことなく現在の世界情勢を予見していたようにみえて、ここでもロメロ監督が人間を如何に熟知していたかが窺われる。

人間ドラマに比重が置かれている為、生粋のホラーマニアや、ゾンビとの派手なアクションを好むファンには不向きな作品ではあるが、こんな時代だからこそ一度は観て欲しい作品でもある。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 知的
  • 絶望的
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