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白い恐怖 (1945)

SPELLBOUND

監督
アルフレッド・ヒッチコック
  • みたいムービー 25
  • みたログ 360

3.67 / 評価:75件

ヒッチコックの円熟した映像演出

  • yuki さん
  • 2019年8月10日 3時57分
  • 閲覧数 50
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

精神分析医として病院に努めているコンスタンス(イングリッド・バーグマン)は、新しく病院長に就任したエドワーズ医師(グレゴリー・ペック)に一目惚れしてしまう。しかしエドワーズには白地に縦模様の図を見ると発作を起こすという奇癖があった。やがてエドワーズ医師とされている男は別人であり、本物のエドワーズは長らく行方不明であることが明らかになる。殺人の容疑者となった自称エドワーズは、コンスタンスに自らの記憶喪失を告白し失踪してしまう。男の無実を信じるコンスタンスは、精神分析の力で記憶を取り戻すべく、男の後を追うのだった。

男と女の記憶を追いかける逃避行をサスペンスフルに描く。まさしくヒッチコックの面目躍如といった内容。記憶を失った容疑者という設定に目新しさは無いが、それを精神分析の手法で探索するという物語が面白い。男の夢を回想する場面は、サルバドール・ダリによる超現実的な荘厳の映像となっている。この画的な美しさは、『レベッカ』からパートナーを組んでいるプロデューサーのO・セルズニックの功績も大きいのではないかと思う。
今にも振り下ろされそうなナイフを追うショットや、標的をまっすぐに追い続ける拳銃の主観カットなど、ヒッチコックの円熟した映像演出がさまざまなシーンで見て取れる。さらにイングリッド・バーグマンの献身的な演技が映像に華を添える。

今でこそ精神分析というテーマに古臭さを感じてしまうのが勿体無いところではあるが、二転三転するサスペンス、見るものを離さない巧みなカメラワーク、「ヒッチコックらしさ」と呼べる要素を惜しげもなくすべてつぎ込んだ中期の傑作だと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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