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蜃気楼 (1965)

MIRAGE

監督
エドワード・ドミトリク
  • みたいムービー 1
  • みたログ 5

3.33 / 評価:3件

ミステリー要素満載な自分探しの物語

  • rup***** さん
  • 2020年5月17日 6時20分
  • 閲覧数 199
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ニューヨークのオフィスビルで、突然停電が発生。
従業員たちがこのハプニングを面白半分に受け止めて騒いでいるなか、ある部屋から出てきた男(グレゴリー・ペック)が従業員用の階段を降りていく途中、1人の若い女性(ダイアン・ベイカー)と出くわす。
その女性は彼のことを親しげにデヴィッドと呼ぶものの男の方は、全く面識のない女性なので、戸惑ってしまう。

このデヴィッドと呼ばれる男は、自分がどうやら過去2年間分の記憶を失っているらしいことに気づき、探偵を雇って自分の素性を調査させようと考えます。

その間にも、彼の身の回りには腑に落ちない出来事が起こり続けていき、それが彼の記憶違いが原因なのか、あるいは何者かの陰謀によるものなのかというサスペンスが脱線や間延びをすることなく継続されていくのが良いです。

「白い恐怖」から20年を経て、グレゴリー・ペックが再び記憶喪失の男を演じたミステリーと書いただけでも若干のネタバレになってしまうかもしれませんが、本作には、ヒッチコック作品よりもスタンリー・ドーネンが手掛けた「シャレード」や「アラベスク」に似た雰囲気を感じます(「アラベスク」はペックが主演ですし、役名が本作と同じデヴィッドという共通点もあります)。

同じユニヴァーサルが配給しているということもあるのですが、デヴィッドが自分が何者であるかの調査を依頼する新米探偵役がウォルター・マッソーであり、彼の探偵事務所を訪れたときに机で昼食をパクついている姿をみると「シャレード」っぽさが満載で、マッソーが何か重要な役割を果たすのではと思いながら観てしまうため、観客のミスリードを狙っているようにも思える作り方です。

また、デヴィッドを付け狙う男の1人をジョージ・ケネディが演じていて、鉤爪こそつけてはいないものの、その不気味な存在感は「シャレード」に匹敵するものがあります。

ただ、映像がモノクロですし、監督のエドワード・ドミトリクがドーネンほどダイナミックにストーリーを展開させてくれないので、かなり地味な印象を受けてしまうことは否めません。

主人公の素性を知るヒロインを演じているダイアン・ベイカーに、オードリー・ヘプバーンやソフィア・ローレンのような華やかさが欠けている点も物足りなさはあるのですが、終盤に向けて謎が解けていく過程はこじつけ感が少なく、それなりに納得して観ることができるので、ミステリー好きの方なら好意的に鑑賞できるのではないかと思います。

〈2001年4月WOWOW放送の録画ビデオ(マスキング‐ビスタのノーマスク版と思われる4:3の映像)で鑑賞〉

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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