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紳士協定 (1947)

GENTLEMAN'S AGREEMENT

監督
エリア・カザン
  • みたいムービー 25
  • みたログ 280

3.62 / 評価:73件

お説教映画ではあるけどいいところもある

  • サンゴ さん
  • 2021年2月26日 23時25分
  • 閲覧数 168
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

反ユダヤ主義を糾弾する記事を任された記者が、ユダヤ人のふりをして実際にどう扱われるかの体験をしてルポを書く話。
あらすじを読むととても面白そうなんだけど、実際の映画はそうでもない。
ユダヤ人のふりをすることについて、非ユダヤ人側からの照明ばかり当たってるけど、これって本来一番反発するのはユダヤ人側じゃないかと。
ユダヤ人のふりをするっていうから、ユダヤ教の礼拝にはどうやって行くんだろうとか、ユダヤの経典や習慣についてどんなふうに話を合わせるんだろうとか、同胞だと信じて腹を割って話してくれたユダヤ人の人たちと後からどう和解するんだろうとか、私の興味はどちらかというとそっちのほうだったんだけど、そういうのはほぼまったくない。
記者が「僕はユダヤ人だ」って言うだけで、周囲はあっさり信じるし、それが暴露された後は、よくやったとヒーロー扱い。
納得いかない。
監督が、とにかく反ユダヤ主義を糾弾するために作ったお説教映画。だと思う。
特に終盤にかけてはずーっとイデオロギーを聞かされてるだけ。
とてもエンターテインメントに昇華できていない。

婚約者の扱いもなあ。
結局モノの考え方のわかっていない女を、わかってる男が教育するみたいな結末になってて。
そういうもんなの?もっと男女間のキビとかあるんじゃないの?と思った。

一方、いいところももちろんあって。
主人公が、僕はユダヤ人だからと言った途端にほとんどの人が顔色を変えるんだけど、それがまあうまいのなんの。
表情からセリフが聞こえるような気がするぐらい。
そして婚約者の気持ちや考え方の移り変わりが手に取るようにわかってこれもすごかった。

もうちょっとエンタメに昇華してくれていればもっと褒めたんだけど、あの時代にどうしても反ユダヤ主義を糾弾したい!わかったふりをして何の行動も起こさない善人ヅラした奴らを反省させたい!どうしてもこれが言いたい!って思った結果の作品なんだろうなと思う。
ここを汲み取った結果の★3ということです。
紳士協定ってどういう意味だろ?と思ってたけど、高級ホテルが暗にユダヤ人を宿泊させないで断るっていうのを、明文化されてないけど実際にはそういう差別ルールが頑然としてある「紳士協定」と言ってました。
いいほうの意味かと思ってたら全然違った。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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