新7つの大罪

LES 7 PECHES CAPITAUX/THE SEVEN CAPITAL SINS

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新7つの大罪
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(1件)

セクシー12.5%泣ける12.5%ゴージャス12.5%笑える12.5%コミカル12.5%

  • kow********

    4.0

    仏映画のバラエティ豊かなモニュメント

    60年代フランスの気鋭監督たちを結集して作ったオムニバス映画。 キリスト教の「7つの大罪」は、人間を罪に導く可能性があるとみなされてきた欲望や感情のこと…1エピソード15分前後で語られる教訓の逸話。 第1話「怒りの罪」… シルヴァン・ドム監督 平和な街の住人たちが、スープにハエが入っていた事から怒りが伝染して、やがて争いが国同士の規模に発展し、地球ごと核爆弾でふっとぶところまで拡がっていくナンセンスコメディ。 演出があざとくて、個人的には退屈だったが、誇大妄想的な発想はユニークだった。 第2話「羨みの罪」…エドゥアール・モリナロ監督 ホテルのメイド(ダニー・サヴァル)が、宿泊客の女優の優雅な生活と入れ替わる妄想をするのだが、自分がしていた格好で給仕の恋人(クロード・ブラッスール)といちゃつく女優が羨ましくなる。 中心となるエピソードが夢の中の展開なのでいささか訴求力が弱いが、語り口は軽妙で面白い。 第3話「大喰らいの罪」…フィリップ・ド・ブロカ監督 食いしん坊の農夫(ジョルジュ・ウィルソン)が妻と老母を連れ、客死した父の葬儀にかけつける旅に出るが、道中、小休止して食べてばっかりいた為に葬儀に間に合わないが…。 「食する事」=「生きる事」というメッセージを、死=葬儀に絡めて描いている。“人生を謳歌しよう”と語っているかの様な寓話は牧歌的でユーモラスだった。 第4話「淫乱の罪」…ジャック・ドゥミ監督 画家のベルナール(ジャン=ルイ・トランティニャン)はボッシュの画集を見ながら、幼き頃に“肉欲”って何?と親に聞いて怒られたエピソードを語る…。 性への意識が無頓着だった純粋な少年時代と、女性のお尻を追いかける今の自分を対比する展開は、他愛もないとはいえチャーミングではある…ドゥミらしい一編。 第5話「怠けの罪」…ジャン=リュック・ゴダール監督 俳優のエディ・コンスタンティーヌ(本人)は、靴紐がほどけても結ぶのがメンドクサい“超モノグサ”で、美女を車に乗せても会話がメンドウな上に、誘惑されベッドに誘われても、“服を脱いだり着たりするのがメンドウだから”と拒否をする…“だから罪に発展する事はないんだ”というお話し。 クールでスタイリッシュな語り口がゴダールらしく、「アルファヴィル」のエディ・コンスタンティーヌが主役なので好感は持てるのだが、これまたあまりにも他愛のない寓話なので、苦笑するに留まった。 第6話「傲慢の罪」…ロジェ・ヴァディム監督 カトリーヌ(マリナ・ヴラディ)とその夫(ジーン・ピエール・オーモン)は共に浮気をしていた。カトリーヌの愛人(サミー・フレイ )がパリへの駆け落ち話を彼女に持ち掛け、彼女は一旦その気になるが、夫が火遊び相手と電話で密会の約束をしているところを目撃して嫉妬し、妻としての自尊心から、夫の元にとどまる事にする。 7つの寓話の中ではエピソードに一番まとまりが有って、不倫夫婦の会話のやりとりがスリリングで面白く、個人的には好きな一編だった。 第7話「貪欲の罪」…クロード・シャブロル監督 工科学校の寄宿生たち(ジャン=クロード・ブリアリ、ジャン=ピエール・カッセル等)がパリで、憧れの高級娼婦(ダニエル・バロー)と一泊する為の五万フランを集める為に、一口二千フランで有志を募ってクジをする。当選したウブなアントワーヌ(ジャック・シャリエ)が学生たちを代表して彼女と一夜を共にし、彼女に全てを告白すると…。 オムニバス映画=「愛すべき女・女(め・め)たち」 (1967)にも、これに似た学生が画策して娼婦を買う寓話があったが、こちらのシャブロル版の方が会話の妙も手伝って楽しい。 今観ると、何本かは、さすがに古風な印象を受けなくもないが、当時の売れっ子監督達、俳優を一同に集めた仏映画のモニュメントとして、観て損はない作品だと思った。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
新7つの大罪

原題
LES 7 PECHES CAPITAUX/THE SEVEN CAPITAL SINS

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル