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アポロンの地獄 (1967)

EDIPO RE/OEDIPUS REX

監督
ピエル・パオロ・パゾリーニ
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3.68 / 評価:72件

宇宙の謎

  • ジャビえもん さん
  • 2021年6月27日 20時34分
  • 閲覧数 139
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

その物語展開に驚愕しました。(元ネタを知りませんでしたから)

捨て子であった主人公は、王に育てられますが、
ある日、「おまえは父親を殺し、母親と情交を結ぶだろう」という神託を受けます。
運命から逃れるために放浪する主人公。
道中、たまたま出会った男を殺してしまいますが、その後、ある国に迎えられ、その国の王妃と結ばれます。
ところが、自分が殺した男こそが、実の父親であり、王妃こそ、実の母親であるという真実を知ることとなります。

すごい話です。

そもそも、主人公の実の両親が主人公を捨てたのも、「この子は両親を殺すだろう」という神託を受けたからでした。

人間というものが、「言葉」によって生きているのだということを思い知らされます。
しかも「神の言葉」となれば、それを信じた人間が、信じてしまったがゆえに自らその通りの運命をたどってしまうというのも、ありうる話だなと思ってしまいます。

「聖火」なんていう、ただの「言葉」によって、目の前の単なる「火」を、あたかも有難いもののように感じてしまう。
よくあることです。

映画は、人間の業は時代や空間を超えて永遠に続く、と示唆しているようです。

そんな人間が存在し続けるのは何故なのか。
生まれた人間もやがて死ぬ。自然に戻る。しかしまた、新しい生命は生まれる。こんなことが永遠に続くのは何故なのか。
宇宙の謎を突き付けられたように感じ、思わず、ううむと唸ってしまいました。

ハリウッド映画に飼いならされている人は(私もそうですが)、この映画が始まってしばらくは、入り込みづらいなあ、と思うかもしれません。
ただ、ぐっと我慢して見続けたおかげで、なんだか、素晴らしいものに出合えた気分になりました。

詳細評価

物語
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音楽

イメージワード

  • 知的
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