ここから本文です

愛すれど哀しく (1971)

BUBU

監督
マウロ・ボロニーニ
  • みたいムービー 2
  • みたログ 47

3.80 / 評価:15件

男は打算女は愛にすがる切なくも美しい物語

  • hoshi595 さん
  • 2010年2月20日 3時36分
  • 閲覧数 778
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作はフランス自然主義作家シャルル=ルイ・フィリップの
『ビュビュ・ド・モンパルナス』(モンパルナスのビュビュ)
である。これをイタリアの巨匠マウロ・ボロニーニ監督が
舞台をフランスからイタリアに移し映画化した為、原題は
イタリア語読みの発音の『BUBU’』(ブブー)となった。

主役は、前作「わが青春のフロレンス」で初々しい演技を
披露し、カンヌ国際映画祭女優演技賞受賞のオッタヴィオ・
ピッコロ。ボロニーニ監督と、本作品の相手役マッシモ・
ラニエリは前作に引き続いての共演である。

物語は、貧しい家庭に生まれた姉妹が同じ運命をたどり
幸せから遠ざかっていく有様を抒情的に描いてゆく。女は
貧しいがゆえに愛にすがり、男は貧しさがゆえに打算が働く
という相反する状態を、美しい街並みの中で哀しく描かれ
切なさがこみあげてくる。

原題になっているブブー役には新人アントニオ・ファルジ
が扮しているが、物語の中心的役割を果たすものの、
あくまで主役は当時22歳のオッタヴィオ・ピッコロである。

彼女の演技と絵画の様な情景が重なり、純文学の香りが
漂う高尚な物語に仕上がっている。瑞々しい肌が露出され
ていても崇高さが失われないのも、主人公の一途な心が
伝わってくるからに他ならない。

DVDの特典映像に含まれている予告編も芸術的な優れた
出来なので一見に値する。

愛する女性を守ってあげられない時、男は己の無力さを
悔いることになるのだが、本物の愛であっても報われない
のなら、後は偽りの愛しかないのか? 時代は違っても
愛だけでは生きていけないのは不変であると再認識させ
られる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • ロマンチック
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
  • かわいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ