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スキャナーズ 最終章

スキャナーズ 最終章

SCANNER COP II: VOLKIN'S REVENGE

95

mog********

4.0

ネタバレ合掌。

 ツタヤのSFコーナーに1巻だけぽつんと置かれてあったのがなぜか目に留まった。鬼才デビッド・クローネンバーグ監督による第1作の公開が1984年、その印象がとても強烈だったのを覚えている。2.3とシリーズ化されたようだが、監督も代わってその評価はかなり低いようだ。4はまだ日本ではDVD化されていないらしい。それは知らなかったのだが、何となく借りてみた。  ストーリーは一言でいえばサイキック同士の戦い。主人公の警官に弟を殺された(と思っている)殺人犯のスキャナーが復讐のためにその力を開放し、また他のスキャナーを殺すことで次第に自分の能力を増幅させていく。そして圧倒的な力を身につけてしまった犯人を主人公が迎え撃つー という話。  数えきれないくらいこの手の映画は作られており、たとえば「X-MEN」シリーズではCGやありとあらゆるVFXを駆使して凄い迫力を生み出してくれている。ではこの映画はどうかと言えば、CGはもちろんない。超能力による戦いを演出するのはいわゆる「特殊メーキャップ」程度の特撮と不快な音響、そして俳優たちの顔による演技のみ。しかしこの演技がすごい。見ている方も血管が切れるくらい力が入ってしまう。最新の技術や機器がなくても、迫力ある面白い映画は作れるんだな、と改めて認識させられた。  「こんな演技してたら体がもたないんじゃないか」と余計なお世話で検索してみたが、Yahoo!映画には主演のDaniel Quinnについての情報がなく、調べてみたら彼は2015年に58歳の若さでこの世を去っていた。最近の作品も見てみたいと思っていたが、残念だ。  最後に一番印象に残った点を。病院で主人公の母親が殺人犯に追いかけられるシーンがあるのだが、その時の母親のかけ足の速いこと。「アスリート?」って言うくらい見事な走りっぷりで。ここだけはちょっと笑ってしまった。  

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