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進め龍騎兵 (1936)

THE CHARGE OF THE LIGHT BRIGADE

監督
マイケル・カーティス
  • みたいムービー 1
  • みたログ 1

4.50 / 評価:2件

凄まじい突撃場面

  • rup***** さん
  • 2019年11月9日 13時57分
  • 閲覧数 83
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作は、学生時代にレンタルビデオで初めて観て、かなりの衝撃を受けた作品でした。

とにかくクライマックスとなる600騎の軽騎兵の突撃シーンがものすごい迫力。
整然と隊列を組んだ騎馬隊が手にしている槍を前方に傾けると、宿敵スラット・カーンの逃げ込んでいるロシア軍めがけてどんどんスピードを加速していき、ひたすら突撃、突撃、突撃。
敵の砲撃で軍馬がバタバタと倒れていく。それでも一向にひるまずに、猛突進!
落馬した旗手がユニオンジャックを懸命に持ち上げると後続の騎兵がサッと拾い上げ、そのユニオンジャックが一面に映し出される。
多大な犠牲を出しながらも敵陣へ次から次へとなだれ込む軽騎兵たち。
この突撃場面は、ずっと記憶に残り続けています。

「壮烈第七騎兵隊」でも終盤に激しい突撃場面がありますが、その規模、スピード、臨場感のすべてにおいて本作のほうがインパクトがありましたし、マックス・スタイナーの音楽の盛り上げ方もすごかった。
マイケル・カーティスという監督の名前も、「カサブランカ」ではなく、本作で私の心に刻み込まれました。

エロール・フリンとオリヴィア・デ・ハヴィランドは、「海賊ブラッド」でスクリーン上の新たなカップルとして注目を集めて、その第2弾となる共演作にもかかわらず、2人は恋人同士ではないというのが何とも思い切った設定。なので、2人の甘いラブシーンなど全くありません。

フリンが演じるのは、カルカッタに駐屯する英国軍に所属するジェフリー・ヴィッカーズ大尉。オリヴィアの役は、チュコティ砦の隊長(ドナルド・クリスプ)の娘エルザで、2人は婚約している間柄。
ところが、ジェフリーが任務を終えて久しぶりにカルカッタに戻ると、エルザはジェフリーの弟ペリーと恋仲になっていることが判明します。
このペリー役がパトリック・ノウルズで、ジェフリーはその事実を知って憤慨し動揺を隠しきれない一方、エルザもジェフリーに対して常に気まずい様子で、よそよそしい態度しかとりません。

そんな中、インドを統治する大英帝国と南方進出を狙うロシアとを天秤にかけて態度が定まらない現地の豪族スラット・カーン(C・ヘンリー・ゴードン)が、軽騎兵隊が演習に出て手薄になったチュコティ砦に突然攻撃を仕掛けてくる。
この攻撃場面も大がかりに作られていて迫力があるのですが、その後、降伏した人々が砦を明け渡す際に砦の外へ出たところ、カーンが卑劣な攻撃を仕掛け、女子供も構わずに発砲する場面の凄惨さも強烈なインパクト。

以前カーンの命を救ったことがあるジェフリーは、エルザと共にその場から逃れることができたものの、援軍と共に砦に戻ると、砦の人々は皆殺しにされていて、カーンに対して猛烈な復讐心を抱きます。
やがて、カーンがロシア軍のもとに逃げ込んでいることを知ったジェフリーは、命令書を捏造してカーン憎しの思いを抱く軽騎兵の仲間たちと共に、無謀な突撃を敢行することに・・・。

本作は、帝国主義時代の植民地における物語を統治者側から描いているので、今日ではかなり偏った印象を受けてしまうかもしれません(この点については、「ベンガルの槍騎兵」や「ガンガ・ディン」なんかも同じです)。
それに、撮影で使われた馬たちも甚大な犠牲を払い、動物虐待の極みのような作品でもありますし、終盤は玉砕を美化しているように思われても仕方のないような描き方であることについては、大いに引っ掛かる点ではあります。

同じクリミア戦争におけるバラクラヴァ高地の戦いを描いたものでも、後年の「遥かなる戦場」では、皮肉をたっぷり利かせて風刺的にこの無謀な突撃を描いています。
ただ、純粋に映画としての面白さを求めるなら、私は本作のほうを取りたいです。

砦の少年(スコッティ・ベケット)の可愛らしい敬礼姿や伝令に出た悲運の兵士(若き日のデヴィッド・ニーヴン)も忘れ難いですし、ラストで、司令官(ヘンリー・スティーヴンソン)がジェフリーからの詫び状を暖炉に投げ入れるシーンなどは、何度観ても心に迫るものがあります。

詳細評価

物語
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