音楽ありき
- gir***** さん
- 2019年10月11日 1時04分
- 閲覧数 458
- 役立ち度 2
- 総合評価
「アリー/スター誕生」鑑賞前、予習としての「スタア誕生[1954年版] 」に続いて鑑賞した今作。
舞台を音楽業界に移し、主人公2人の性格も変えたのは良い。
音楽も、グラミーを獲ってるわけだし、もちろん良い。そこに関しては文句はない。
しかし、なぜ2人が恋に落ち、惹かれ合い、離れずにはいられない関係になるのかが不明。
1954年版では繊細に描かれた部分だったが今作では皆無。全くの改悪。
2人の間にはケミストリーも絆も何も感じられない。
性格が変わってるにも関わらず、1954年版のセリフを踏襲する箇所もいくつかあるのも矛盾に満ちている。
どう考えても今回の主人公2人の口から出る言葉ではないのだ。
突然違う人格となり、いきなり粋なことを発する。ありえない話だ。
しかも、強引に話をオリジナル版と同じく持っていくのにも無理がある。
ジョンは前半、呑んだくれのクソ野朗で何も考えず繊細な部分は何一つないと描かれてるのに対し、後半になるとスター街道から外れ堕落の道を辿るわけだが、こんな脳足りんが世間からの評価をいきなり気にしだし、落ちぶれていく。これまたおかしい。
こんな奴がいきなり鬱病を抱えるような感じになる。そんなわけがあるか。
無理矢理オリジナルの話に沿って進んでいくわけだが、こんな性格の2人がこのような人生を歩むわけがない。
ただ、1954年版にはなかった”悲しみを芸術=歌として昇華する”部分があったのは良かった。
1954年版でもやってほしかったなと思っていたところなので。
総じて矛盾で満ちた、音楽ありきの大変残念な映画でありんした。
やはりyahoo映画の評価はあてにならん。
詳細評価
イメージワード
- 未登録
このレビューは役に立ちましたか?