まんまと騙された人の方が楽しめる映画です
- アイアンハート さん
- 2020年11月9日 18時16分
- 閲覧数 274
- 役立ち度 1
- 総合評価
4.49点/1,740人/129分/1973年
実際は詐欺師なので、ゴロツキ犯罪者集団の蛮行なのだが、この監督にかかればオシャレでポップなカッコイイ作戦をしている様に思ってしまう。
兎に角シャレててカッコよくて粋で、軽いノリで見れてしまう楽しい映画です。
折角の軽い娯楽映画なのに美女が出てこないのが唯一の残念ポイントかな・・・
本作を楽しむには、制作者の思惑どうりにしっかりと騙される必要があるので、先が読めてしまう、推理サスペンス上級者や頭の良すぎる人にはつまらないかもと思う。
基本的に騙しサスペンスは苦手なのだが幸い本作はでは自分はしっかり騙された口だ。
女殺し屋は何となくありそうかなと思っていたが、FBIは全く疑いの余地もなく本物だと思っていた。
騙されてうれしいってのも変なもんだが・・・
音楽もコメディーの雰囲気的にいい感じだし、シリアス的になりすぎないのも好印象。(実際にやってることは相当シリアスでやばいはずだけど・・・)
始まりからテンポよく進むので、一気に引き込まれるが登場人物が多く誰が誰だかよくわからんまますすむのだが、多分ゆっくり見せるとサスペンス的騙しの粗が気になっただろうから、その辺のさじ加減も絶妙なんだろう。
全部分かった上で2回目見たらさすがに、色々おかしな違和感があるが今のようにDVDで見返すような環境が無かった劇場視聴一回の当時なら、テンポの良さでサスペンス的違和感はほとんど気にせずに楽しめただろうと思う。
気になった部分を参考までに・・・
@あまりに主人公側に都合よく話が進んでいる気が・・・
例えばロネガンの子分が賭け場所に同行しなくなるのとか・・・
@そもそもロネガンがレッドフォード殺しを依頼してるのに顔も知らんてどうなん?
@女殺し屋は殺す機会はいくらでもあったと思うが・・・トイレなんてレッドフォードも男殺し屋も一度に始末できたのに・・・
@ニューマンに頼まれたボディーガードがレッドフォードに存在を知らせない理由がよくわからん(どんでん返しの為の無理やり演出っぽい)
女殺し屋の面はいつ割れたのかもよくわからんし・・・
@続けて電信詐欺やるのは危ないと言いつつ、3日連続でやっちゃっていいの?
金が用意できないからロネガンを騙そうと言ってたのかな?
@レッドフォードもニューマンもFBIは偽物って知ってるのなら、そのことについて話さないのは不自然すぎるのだが、最後のどんでん返し演出の為には仕方のない不自然ではある。
@最後刑事に連れられたロネガンは何処へ連行されるの?何の罪?すぐにウソばれるから、関係者一同命狙われて、放浪の旅になると思うが・・・それでもハッピーエンド?
色々書いたが、一度見た時にはテンポの良さであんまり気にならんかったから、どんでん返し物を何回も見直して理詰めで考えるのは無粋って事なんでしょうな。
同監督で同2人主演の1969年の”明日に向って撃て!” も同じようなテイストの映画ですので、よければお試しを・・・
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