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ステラ・ダラス (1937)

STELLA DALLAS

監督
キング・ヴィダー
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3.83 / 評価:6件

“母もの”の原典!

  • bakeneko さん
  • 2012年6月6日 23時44分
  • 閲覧数 1606
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

粗野な階級出身の女性が知識階級の御曹司と結ばれるが、上流階級には馴染めず、生まれた愛娘の為に表舞台から身を引く―“母娘の情愛を犠牲の美学で泣かせる”物語パターンの原典で、
三益愛子に代表される邦画の“母もの”のオリジナルであります。
オリーヴ・ヒギンズ・ブラウティの原作はサイレントから何回も映画&ドラマが創られていますが、本作は“悪い人が一人も出てこない脚本”と、主演のバーバラ・スタインウィックの名演、そしてキング・ヴィダー監督の過度の感情を抑えた演出で心地良い人情噺となっています。

本原作は原作国アメリカよりも日本で膨大な連作が創られています(広義に解釈すれば、「男はつらいよ」第一作もこのパターンの変型であります)。
邦画の“母もの”は感情移入過多の“泣かせ演出”が売りの作品群となっていますが、本映画はアメリカらしく“陽性の人情劇”で、階級差の描写も陰性の葛藤よりは境遇に依る差異として捉えられています。様々な衝突は描かれますが、声高に叫ばない上品な作劇ですし、主演の母娘はそれぞれ華やかな美しさや心根の優しさを発散しているので、常に明朗なトーンで物語を愉しむことが出来ます。
主演のバーバラ・スタインウィックの“女”と“母親”の両面を魅せる演技が素晴らしく、安易な悪役が出てこない現実的な脚本とモノクロの美しい画面、アルフレッド・ニューマンの優しい音楽も映画を気持ち良く魅せてくれます。

日本人好みの母娘人情話ですが、本作の”あまりベタつかない雰囲気”が日本とアメリカのお国柄を反映していると言えます。


ねたばれ?
1、 劇中に出て来る飲み物”サルサパリラ”は、ゆり科の植物:サルサパリラの根等の抽出物から創られる炭酸飲料で、ルートビアの一種であります(日本で飲めるものとしては”ドクターペッパー”に近い味かな)。
2、 いたずらに使われる”イッチングパウダー”は、ローズヒップの粉末が主成分であります。 
3、 狐の毛皮の2重連って派手だなあ。
4、 戦前の結婚年齢って早い!
(脱線)
本作を日本を舞台に翻案した作品の第一号が「母の曲」(1937年)で、主演は英百合子、監督は山本薩夫、そして娘役は16歳の原節子さんでした!(ソフト化しないかなあ~)

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