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アメリカ (1984)

KLASSENVERHHULTNISSE

監督
ジャン=マリー・ストローブ
ダニエル・ユイレ
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3.75 / 評価:4件

留まってはいけない

  • 文字読み さん
  • 2008年12月5日 21時18分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1986年。ストローブ&ユイレ監督。原典はカフカの長編小説。アメリカにやってきたドイツの青年がたどる数奇なみちすじ。物語はカフカを読めばいいのですが、ななめの構図に徹した美しい映像は見ものです。ほぼすべてのカットが奥行きのある動かない構図。だから走ったりすると感動します(警官とのチェイス!)。

ニューヨークに「船」でやってきた青年は、叔父に出会って叔父の家へ、さらに「車」で郊外の叔父の友人宅へ、そこで、ホテル、安宿、歌手の家を渡り歩き、「電車」でオクラホマへ。青年が留まっている場所にはかならず労働をめぐる階級関係(映画の原題)があり、そこを逃れて「船」「車」「電車」に乗っているときだけが自由、という映画です。

特に「車」を降りて「電車」に乗るまで、ホテルでのエレベーターボーイ(また乗り物!)や、歌手の家政夫では、働くことはほとんど奴隷か監禁状態です。労働=留まること。だからこの映画のテーゼは「留まってはいけない」

最後に、劇場の仕事のためにはるばるオクラホマまで「電車」に揺られますが、並行するミズーリ河を映す長いカットの美しさを見れば(めちゃくちゃ長い)、劇場での仕事には自由な労働が見出されているようでもあるけれど。。。そう、すでにその面接では「ニグロ」と呼ばれ、ドイツ人ではなくなっていたのでした。民族や肌の色にも「留まってはいけない」のだから、自分以外の他人になる仕事こそ、理想なのかもしれません。

詳細評価

物語
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