レビュー一覧に戻る
制服の処女

制服の処女

MADCHEN IN UNIFORM/GIRLS IN UNIFORM/MAIDENS IN UNIFORM

83

bakeneko

5.0

ネタバレこの制服のデザインはちょっと…

クリスタ・ヴィンスローエの戯曲『昨日と今日』を、女性舞台監督であったレオンティーネ・ザガンが映画化したもので、ベルリン郊外のポツダムにある全寮制の女学校を舞台にして理解&愛を求める女学生と慈愛に満ちた女教師のプラトニックな愛情を映し出してゆきます。 1910年の秋。緑滴るポツダムにある厳格な女子高の寄宿舎に14歳の少女マヌエラ(ヘルタ・ティーレ)が入学してくる。寮での生活や勉強は厳しいが、仲間たちは気さくで親切だし、担任のベルンブルク(ドロテア・ヴィーク)は威厳な中にも生徒への愛情にあふれていて、毅然とした美貌が寮生の憧れだった。母を早くに失くした孤独なマヌエラは急速にベルンブルグ先生に惹かれてゆき、学園祭の出し物:“ドン・カルロス”の打ち上げの際に酔った勢いで先生への思慕を公言するが、それが学長の耳に入り…というお話で、冒頭の遠景に軍隊の行進が映る以外は全出演者が女性という作品であります。 学校と言う抑圧空間のなかでの学生たちの人間性への切望と反抗や、生徒を感化してゆく人間味あふれる教師を活写して、「新学期 操行ゼロ」、「今を生きる」などの先駆となった作品で、思春期の女子が抱く同性への憧憬愛を描いた最初の映画でもあります。 殆ど軍隊や孤児院の様な寄宿舎生活や、フランス語や英語も教える―トリリンガルな教育制度等にも興味津々の作品で、冒頭のヒロインが来ているセーラー服や、囚人服やユダヤ人ゲットーの制服の様な縦縞の寄宿舎服にも驚かされますよ! ねたばれ? 1、本作は1958年に再映画化されています(監督は男性のゲザ・フォン・ラドヴァニでした)。1931年と同様に1910年を舞台にしていて、転校してくる16歳のヒロイン:マヌエラをロミー・シュナイダー(19歳)、ベルンブルク先生をリリー・パルマー(37歳)、同級生のミアをクリスティーネ・カウフマン(13歳)が演じています―こちらも観てみたいなあ~ 2、ドイツにも”癇癪玉”があるんだ!

閲覧数199