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セールスマンの死 (1951)

DEATH OF A SALESMAN

監督
ラズロ・ベネディク
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  • みたログ 23

3.22 / 評価:9件

当時ストッキングの値段は現在の1万円以上

  • bakeneko さん
  • 2017年6月12日 8時20分
  • 閲覧数 492
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1949年の初演から現在まで世界各地で上演されているピューリッツァー賞に輝くアーサー・ミラーによる全2幕の戯曲の最初の映画化作品(フレデリック・マーチ主演版)で、オリジナルの舞台(エリア・カザン演出)メンバーで妻:ミルドレッド・ダンノックや息子:ケヴィン・マッカーシーを演じた実力派の俳優の続投や、映画ならではの回想や幻想の映像の挟み込み方も見事な名作となっています。

嘗ての盛況の日々も遠い思い出となった63歳の老いたセールスマンの現在のどうにもならない境遇に、アメリカンドリームの終焉と資本主義の暗部、そして夢が叶わない庶民の哀歓を華燭無く映し出してゆく作劇となっていて、小津安二郎の「一人息子」+ムルナウの「最後の人」といったテーマに、アメリカンドリームの敗残と大衆消費社会の欲望と破滅を加味した作劇となっています。
過去の栄光と幸福な日々と現在の苦境と敗北感に塗れた状況を対比しながら、人生の儘ならなさと家族愛に、資本主義社会の典型的な庶民の哀歓を浮かび上がらせていく名作で、車、マイホーム…といった庶民の夢=消費社会の看板商品の獲得と維持に一喜一憂して人生をすり減らしてゆく主人公に観客は自分自身を観るのであります。

何度もリメイクされている作品で、特に1985年版はダスティン・ホフマンの渾身の演技、ベルイマン映画の撮影監督スヴェン・ニクヴィストの落ち着いたカメラワーク、そして「ブリキの太鼓」で才気闊達だった頃のフォルカー・シュレンドルフ監督の演出も見事ですが、原作の発表後に作られた本作は時代の空気感を封入していますよ!

ねたばれ?
当時から語られている本作を観た人への意地悪クイズ-“で、主人公は一体何のセールスマンなの?”

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