狂った一頁
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(5件)
- g2-g3
4.0点
己の想像力を掻き立てて、登場人物の表情、動き、踊り、サントラを集約して…感じるしか無い。
- tatitukusumaegam
1.0点
すっごい映画です。。 1雰囲気が怖い、 2映像が怖い、 3俳優さんたちのなり切りようが怖い! ほぼ、精神的に参っている患者と 医者しか出てこない。 この、苦しんでいる人たちの表情や、 その一挙手一投足が、失礼だけど恐ろしかった。 と同時に、激しい魅力に中(あ)てられた。 盛り上げ役のBGMが凄く良い仕事をしている。 ただし、この映画は素面の時や、 疲れている時、平日に観ることは、 決ッッッして、お勧めしません。 心が病むかもしれないので。
- q_c********
2.0点
サイレント映画と言えば、台詞がなくても充分に理解できる単純なメロドラマかドタバタ喜劇と考えてしまうが、想像を遥かに超えたサイレント映画だった。 スジを分かってもらおうなどとはあまり考えていない、シリアスな前衛的映画。 当時可能な限りの撮影テクニックも駆使しており、実験的映画ともいえる。 この辺りのチャレンジを評価されたのか、キネ旬四位。 映画通を自認するのであれば、一度は見ておきたい映画だ。 ただ、もう一回見たいかといえば、 《もう一回見たい度》40% 《お勧めポイント》 円谷英二(25)が撮影補助として参加している。 データベースによって異なるが、「日本映画データベース」によればデビュー二年で三作品め。 この作品の撮影に彼がどの程度関わったのか知らないが、後年の他の追随を許さない特撮技術を考えると、その原点を見るような気がしてならない。
- dqn********
4.0点
日本前衛映画の出発点をフィルムセンターでようやく鑑賞。私が観たのはニュー・サウンド版(後から音楽を加えたもの)だが、もともとは無声でセリフも一切無し。完全な映像芸術を意図して作られた野心的な作品である。 精神病院を舞台に、鮮烈な実験映像で描かれる夢・妄想・願望。ドイツ表現主義の影響が色濃く、またシュールレアリスム的でもあるが、後の「アンダルシアの犬」(1928年)のようなユーモア感はあまりなく、重く暗い狂気に満ちた表現が顕著。大正末年の妖しく甘美な雰囲気も感じられる。 オープニング、豪雨のたたみかけるモンタージュから、激しく踊るダンサーへとつながるシーンに早くも圧倒。その後も多重露光、歪んだ映像、効果的なコントラストなどを駆使して、(悪)夢のような世界が綴られる。基本は(狂人の暴動など)暗く激しい場面の連続であるが、男(井上正夫)が宝くじをあてて喜ぶ夢には、牧歌的な明るさがありほっとする。終盤のお面をつけた狂人のシーンは、悪夢的ながらも甘美な美しさがありインパクト大。音楽(後に衣笠監督自身により加えれらた)も妖しく不気味で、映像にピッタリだが、サウンド無し版も観てみたい気がする。 原作は川端康成で、映画も川端ら新感覚派の協力を得て作られた。映画と文学のコラボレーションとしても意義深い作品。セリフを用いず映像に語らしめるという性格上、ストーリー的に分かりづらい部分もあったのが難点か。内容上、ソフト化は難しいのかもしれないが、ぜひDVD化を希望したい。
- kur********
3.0点
フィルムセンターの椅子が心地よくて途中眠ってしまいました。 決して難しいとか退屈な作品ではありません。バレエダンサーのような女性が出てくるのですがとても80年前と思えぬほど今風な容姿をしていて驚きました。彼女のダンス(?)だけでも見る価値あります。音楽は後から(1970年代になってから)付け足したものだそうですが映像とマッチしていてジガヴェルトフの『カメラを持った男』をちょっと思い出しました。 客席には、どこから情報を得たのか外国人の方もちらほらいて、海外での評価の高さを垣間見た気がしました。疲れていないときにもういちど観ようと思います。 衣笠監督は昔から水を撮るのが好きみたいですね。
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