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黄金の弾丸 (1927)

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4.67 / 評価:3件

超鈍足&安全運転のカーチェイス!

  • bakeneko さん
  • 2016年11月17日 13時46分
  • 閲覧数 431
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

アメリカのサスペンスミステリー作家:ヘルマン・ランドンが創りだしたアルセーヌ・ルパンの様な人を殺さない正義漢の怪盗:グレイ・ファントムが活躍するミステリー活劇を戦前の日本に翻案したもので、黄金の銃弾で殺害された富豪の犯人探しを巡って刑事と怪盗が推理を競います。
ヒロインを巻き込んでの神戸の旧居留地跡でのカーチェイスは時速40Kmという、馬でも追いつける低速を生かして延々と1巻(10分)も追跡劇を見せていますし、薄々怪盗の正体に感づいている刑事と怪盗の虚々実々の駆け引きと奇妙な友情も、ルパンシリーズを彷彿とさせます。
映画の中盤部分(5巻目(10分)欠落していますので、ちょっと納得がいかない部分もありますが、スタイリッシュな怪盗が活躍するサイレント期のミステリー活劇は珍しいですよ!

ねたばれ?
黄金の銃弾を使うほど金持ちの犯人なら、殺人してまでこれ以上お金は要らないんじゃない?

おまけーレビュー項目に無いサイレントアクション?の紹介を
貧乏人の面子に掛けて逃がしてなるものか!
「少年美談 清き心 」(日本1925年 33分)原作・脚本:古林貞二、監督:内田吐夢、出演:水島三千男(道太郎) 兒島武彦 白井寿美子 邦江弘光 立花清 川田いね子 鈴木ます子

名匠:内田吐夢26歳(デビュー後3年目)の現存最古の監督作品で、社会教育映画研究所配給の教育映画ですが、建前の道徳論=“拾ったものはきちんと届けましょう!”を導き出すまでの時代劇風たとえ話や発端となった事件の意外な結末など、工夫を凝らして抜群に面白い娯楽作品に仕上げています。

小学校の先生が通学中に橋の周辺で不信な行動をしている生徒を見咎める。暫くして別の女子生徒が“橋の辺りでお金を落としたが見つからない”と泣きついてくる。“さてはあの時…”と推理した先生は生徒の自主的な反省を促す為に授業で皆に江戸時代の正直な渡し人足の話をするが…という展開で、挿入されるお話の場面が“スラップスティック+人情喜劇”として爆笑の出来映えの上に、お金の紛失事件も意外な落ちがつくという凝ったお話になっていて、NHKの「中学生日記」の様な道徳的な作品でも手を抜かないで観客を愉しませようとする意気込みと手腕に感心させられます。

デビュー3年目の演出&33分という短編でありながら、既にサスペンスとミステリーを上手くブレンドすることに長けていたことが判る佳作ですので、大真面目なタイトルで敬遠しないで観てみましょう!

ねたばれ?
“少しくらいなら御礼をしても…”って、最初に河を渡るときにはあれだけ金額に拘っていたのに!

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