解説
伊藤大輔(原作・脚本・監督)と大河内伝次郎(主演)による、国定忠治三部作の第三部。映画会社の方針により第一部「甲州殺陣篇」では国定忠治をヒーローとして描いていたが、第三部となる本作では忠治をひとりの人間として取り上げ、映画評論家の岩崎昶に「ギリシア悲劇を思わせるほどの人物」とまで評された。プリントやネガはまったく残っていないとされていたが、90分ものプリントが発見・復元された。 忠次は沢田屋の番頭になりすまし身を隠していたが、正体がばれ捕り手に追いかけられてしまう。中風が悪化した忠次は利き手が動かず、左手一本で応戦し、何とか逃げおおせる。子分たちに助けられ国定村に帰った忠次だったが、またもや捕り手に囲まれてしまうのだった…。
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