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忠魂義烈 実録忠臣蔵 (1928)

監督
マキノ省三
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3.00 / 評価:2件

みんな何役もこなしているなあ~

  • bakeneko さん
  • 2017年3月16日 19時11分
  • 閲覧数 164
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

牧野省三生誕50周年を記念した監督320作目!で、1921年に自身が創った「実録忠臣蔵」をオールスターキャストでリメイクしたものであります。
しかしながら本作は呪われた映画としても有名な作品で、
まず、撮影時は主役の伊井蓉峰の我儘に振り回されることになり、本作に出演した嵐長三郎(のちの嵐寛寿郎)らがマキノプロダクションを退社するきっかけとなります。更に雪中の場面を撮っていた沼田紅緑が風邪をこじらせて急死する事故も起こっています。
次に1928年3月、省三が牧野本宅で本作の編集を行っていた際に、当時は可燃性だったフィルムに電球の熱が伝わって「ニューシネマパラダイス」の様に発火して、大量のネガフィルムのみならず牧野本宅も全焼します。何とか残ったフィルムを編集して、同月14日には公開にこぎつけますが、物語の中盤部分が欠落している為に、松の廊下の刃傷までをじっくり見せた後に、お家取り潰し&藩士の葛藤の部分はあっさりと経過して、直ぐに討ち入りになる展開になっています。
それでも、豪華なセットや見事な殺陣に感心させられる作品で、当時の新派劇の代表的俳優に加えて、後に大スターとなる出演スターには
月形龍之介 (清水一角)
嵐長三郎(脇坂淡路守と寺坂吉右衛門)
片岡千恵蔵 (お目附役 服部一郎右衛門と萱野三平)
山本礼三郎 (梶川与惣兵衛と堀部安兵衛)
杉狂児 (忠婢 拳固のお源)
更に、市川小文治は敵役の吉良上野介と(最後に吉良を討ち取ったとされる)片岡源五右衛門の両方を演じています!
そして、後に名監督となる長男のマキノ正博が大石主税を演じています(当時18歳!美少年ですよ!)。
また、マキノ智子(牧野省三の四女で当時のトップ女優)、大林梅子、松浦築枝(後の松田定次監督夫人)と女優陣も豪華で、本作を最後に京都を離れて東京の大都映画へと活動の場を移して行く―鈴木澄子(後の伝説的化け猫女優)も出演しています。

オリジナル版が破損した為に、1968年に松田春翠の手によって発掘されたフィルムに、同時期にマキノ雅弘が撮った別の映画「間者」からの映像をつなぎ合わせた再編集版:64分を観ることができる作品で、不完全と言っても起承転結はしっかりしていますし、若々しいアラカン、千恵蔵、龍之介の躍動と豪華なセットを堪能できる映画であります。

ねたばれ?
本作の多くの名シーンは後年の“忠臣蔵もの”の基本となっていますが、 “吉良が見つからなくて焦った赤穂浪士が諦めて自決した振りをして吉良をおびき出す”―描写は後作には受け継がれませんでした(ちょっと変だからなあ…)。

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