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こがねの花 (1929)

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解説

 本邦アニメーション胎動期からの天才・大藤信郎が、落語の『田能久』を題材に作った、千代紙アニメ。  時は昔。ある山村では、春の祭りで人々が賑わっていた。そこに田能久の里から神楽師の若者・団子兵衛が招かれ、お囃子に合わせて踊って祭礼を盛り上げた。神楽の礼を貰って、老母・おくしが待つ実家に帰る団子兵衛。だが彼は月夜の下、山道に迷い込んでしまう。そこは魔物が棲む「くらがり峠」で、やがて丑三時になった頃、団子兵衛は人間に化身する大蛇に出会うが……。    本作の主人公・団子兵衛は、大藤がデビュー作『馬具田城の盗賊』以来、ことあるごとに登場させてきたお馴染みのキャラター。団子兵衛が迷い込む夜の山道がモノクロ画面ながら独特の妖しさと深遠さをもって描かれ、印象的な秀作となった。作品後半、多数の村人たちの力を借りた団子兵衛の反撃図も、かなりの迫力である。

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