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その夜の妻 (1930)

監督
小津安二郎
  • みたいムービー 6
  • みたログ 35

4.33 / 評価:9件

暗黒街の小津2

  • すかあふえいす さん
  • 2014年4月22日 21時03分
  • 閲覧数 493
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

“朗かに歩め”に続く小津の暗黒街もの。
3作の中じゃ一番好きだ。

溝口健二の“瀧の白糸”で岡田時彦のファンになって以来、岡田時彦が主演と聞いてこの作品も見た。

“朗かに歩め”や後の“非常線の女”でもそうだが、小津の同じパターンを繰り返すストーリー展開はこの頃から完成しつつあったようだ。
しかし上記二つの作品とは一味違う。
小津作品してはガンガン印象付けようとするカットが多い。
最初こそ強引に見せつけようという感じがするが、劇中で徐々に自然でさりげないカットになっていく。
洗練されていない荒っぽさが逆に良い。
手袋から別の手袋に繋がるカット、居並ぶ警官隊の雰囲気、伏線だった冒頭の強盗・・・銃を何処から入手したのかは解らないが、当時の恐慌で金も無くなり“アレ”を救うため仕方なく強盗に興じる・・・。
自首しようとする夫、夫を逃そうとする女。
後年の“非常線の女”とは逆というのも面白い。
「もう逃げない」と覚悟を決める男、警官とのツーショットが一番印象的かも。
八雲恵美子の着物姿も艶かしい。
地味に常連な斎藤達雄の医者も面白い。
笠智衆もこの頃は端役ながら活躍。
この後小津は「エロ神の怨霊」という言うまでも無く黒歴史を撮った。脚本すら無いのだから相当「やらかした」作品に違いない。この頃の小津はやんちゃすぎる。

詳細評価

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