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戦場のメリークリスマス
上映中

戦場のメリークリスマス

MERRY CHRISTMAS, MR. LAWRENCE

123

oct********

5.0

ネタバレ大人になってようやく少し理解できました。

公開当時中学生だった私は全く理解できず、男同士の恋愛話なのかと気恥ずかしい想いで見終わった記憶があります。 しかし美しい音楽と役者達の存在感に圧倒され何だか心に残る映画として存在していました。 大人になってたまたまTVで放映されて見てみると、非常に感慨深い感想を持ちました。この映画は親切に登場人物が自分の感情や状況を説明したりしませんし、おそらく原作通りに実際に戦時下に起こった日々の出来事をドキュメンタリーの様に次々と描いていきます。 感想を言葉で表現するのはとても難しいし、どの理解が正しいなんてないのでしょうが、あえていうなら戦時中で敵味方であろうと、育った文化や思想が違おうと人と人とは人間同士なんだなぁという事です。 敵でも魅力的に感じる人はいるし、残酷になったり許したり理解しようとしたり、誰もが間違ってる戦争下で人は個と集団の間で様々な姿をさらけ出す。 魅力的な登場人物の中でも、個人的にぐっときたのは通訳のローレンスさんが一番大人な対応をしていたのに、いざ自分が理不尽に殺されそうになった時に 我を忘れて抵抗していた姿です。対比として仲間をかばって死んでいくデビッドボウイの顔が凄い印象的でした。 しかし印象的といえばやはり最後の有名なたけしさんのセリフ。あの役はたけしさんならではの素晴しい味を出していましたね。 『私のしたことはあの時は誰もがしていた事だ。』というセリフが、また重いですね。 ともあれ一言では言い表せない映画です。これが正しい、これは間違っていると断罪できるのは平和な世だからこそなのだなと思いました。 おりしも露とウクライナの戦争中に見たのもまた思いを深くしました。

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