軍人であることと恋人であることは両立せず
- 百兵映 さん
- 2016年8月29日 11時46分
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『武器よさらばA Farewell to Arms』(1929年アーネスト・ヘミングウェイの小説)の映画化作品。これには、1932年の『戦場よさらば』と、1957年の『武器よさらば』がある。
(本作は『戦場…』なのに、レンタルしたDVDにもジャケットにも『武器よさらば』とプリントしてあり、時間も「152分」(実際は80分)と、完全に間違っている!
評論家によると「やっぱりゲーリー・クーパーとヘレン・ヘイズの清潔な奇麗な奇麗なロマンスいうのには及ばない」として本作『戦場…』を褒めている。だから、看板に偽り(間違い)があったが、中身はいい方を観た、ということになる。)
有名な戦争悲恋物語。戦争になれば途方もない数の人々が命を失い、心身共に傷つくのだから、当然途方もない数の悲恋が生じる。それを「清潔な綺麗な綺麗なロマンス」に描いたのがこの映画。さすが名作だ。
第二次大戦後には日本でも戦争の悲劇を描く映画は多く公開された。しかし、兵士の(戦場での)悲恋をいう映画には出会わない。当時、愛だ恋だというのは慎むべきもの、あるいは反道徳的なものとされていたからだろう。本作の男女を「清潔な綺麗なロマンス」と評価されているけど、当時の日本の若者たちには、「清潔」とはいえない、むしろ乱れた男女劇に映ったのではなかろうか。
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