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國士無双 (1932)

監督
伊丹万作
  • みたいムービー 5
  • みたログ 10

4.33 / 評価:3件

脱構築的映画

  • kinchan3 さん
  • 2016年6月8日 11時03分
  • 閲覧数 219
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 「芸能人ランキング」という番組で本物のシシャモと偽物のシシャモを味わい分ける問題があった。
 全員が偽物がおいしいと言った。
 みんな不正解ということになるのだが、おいしいのが正解ではないか?
 
 というギャグをずっと昔にやってのけたのが、伊丹万作だ。
 伊丹十三のお父様ということになる。
 「赤西蠣太」「国士無双」が代表だが、こちらの方が痛快だ。
 
 深読みをすることもないが、軍人が威張っていた時代だ。
 「偉い」というのは記号論的に決まるので実質は何もなかったりする。
 「タレント」は外国にない職業で、どうして「タレント」になれるかというと、「タレント」になったからだ。
 舛添知事だって、ちょっと前まで「偉い」とされたいたのだが、そのせこさにみんな呆れ果てている。

 まあ、僕もこんな風に偉そうに書いているが、しょぼしょぼの人間だ。
 もっといい職場にいたら、偉く見られたかもしれないが、偉くないこと位は自覚している。

 「伊勢物語」が書かれたら、「仁勢物語」が江戸時代に書かれた。
 パロディが日本人は大好きだったのに、戦争前になくなってしまった。
 笑いの分からない薩長の田舎侍が悪いともいわれる。

 伊丹万作は大江健三郎が編集した全集があり、中でも「戦争責任者の問題」というのがある。青空文庫でも読めるので、読んでほしいが、本物は?犯人は?オリジナルは?と問うてみても詮無いことなのである。

 舛添だって、自分が偉いと勘違いしていただけなのだ。
 マスコミだって、こないだまで首相に一番ふさわしい人みたいに持ち上げていたではないか?

 ということで、最後の言葉を記しておく。

「斯くて 三年は経過ーーー本物と偽物は その後 どうなります?」

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 知的
  • コミカル
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