複雑な親子関係
- emi***** さん
- 2017年4月7日 10時34分
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甥役のカイル・イーストウッドはクリントの3番目の子供。
1番目は養子に出し、2番目は”公然の秘密”、この3番目のカイルが結婚後13年目に生まれた正妻マギー・ジョンソンとの初めての子です。
ちなみにカイルより前の二人の子供も、マギーと結婚している期間に生まれています。
映画製作の1982年といえば、すでに母のマギーは父クリントとの離婚を申請しており(離婚成立は1984年)、父クリントは愛人ソンドラ・ロックのところに入り浸り。
14歳という思春期真っ只中だったカイルにとって、そんな不実な父との共演は一筋縄ではいかないはず。
クリントもカイルのことは常に気にかけていたようで、息子7歳のときにアウトローで初共演。
本作の共演後も、1995年「マディソン郡の橋」で再び共演。
カイル・イーストウッドはミドルネームがClintonと、父の本名であることからも、父の愛情というか意気込みを感じます。
共演作の中でも、一番二人の絆を感じる作品。
親子ともども心の中のものを整理するかのような、ロードムービー。
普通の父では教えられないようなことを、クリントは映画を通して息子に伝えたかったのでしょう。
48歳になったカイルは、父とよく似た目をした素敵なミュージシャンになっています。
蛇足ですが、クリントの歌声ははっきりいって微妙。
脇役が上手すぎて悲しくなる。
クリントの歌声はラジー賞にまでノミネートされる始末。
あの声なら最後まで売れない歌手っていう脚本の方が、味があっていい映画だった。
逆にあの歌で、レコード会社からオファーくるとは思えない…
自分のことは棚に上げて、マーリーンの歌声を馬鹿にするけど、ラストにちょっと含みがあったのでまあ、許す(笑)
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