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大人の見る絵本 生れてはみたけれど

いやよセブン

5.0

小津安二郎は時代を超える

1932年製作、小津安二郎監督で、日本映画の無声映画最高傑作との呼び声が高い作品。 小学生の兄弟がいる4人家族が東京郊外に引っ越してきた。 兄弟は近所の子供対と馴染めず、学校をサボっていたが、学校からの連絡ですぐにばれてしまう。 近所にお父さんの勤めている会社の重役一家が住んでいて、同年代の男の子がいる。 この重役の家で活動写真鑑賞会が開かれ、子供たちも見せてもらうが、兄弟の父親も来ており、重役やその子供にまでペコペコしているのが面白くない。 家に帰り、「お父さんは偉いの?お金持ちは偉いの?」と父親を責める兄弟に、両親はタジタジだ。 子供の世界に突然、大人の都合が乱入、混乱する子供たちがせつない。 テーマが普遍的で、笑わせて泣かせる、小津安二郎28歳にしてこのレベル、素晴らしい。

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