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大人の見る絵本 生れてはみたけれど

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5.0

親父はつらいよ

サイレント期の小津作品 子供の目線で語られるサラリーマン親父の哀愁が1932年作という時代背景を超越して普遍的なのに驚かされた 後に小津の代名詞となるローポジションが子供達同士の場面が多いこの作品で生きている とにかく子供達の演技がすばらしくまるで彼らの日常の風景をそれこそ劇中に出てくる16ミリフィルムで隠し撮りでもしたかのように自然で生き生きしている 主人公の兄弟同士でふざけたり友達同士じゃれあう場面なんか自分の子供時代そのまんまでびっくり 昨今の陰湿ないじめではなく喧嘩をしながらも結局遊び仲間になる関係が微笑ましかった 日頃会社の上司相手にぺこぺこしまくってる姿を息子達に見られてばつの悪い父親だが 物語の最後で息子達が発する言葉は皮肉が利いていてすばらしいラストシーンだった

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