老害、かくあるべし
- 5hosokawa さん
- 2013年8月7日 10時02分
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- 総合評価
TSUTAYA発掘良品にてレンタル。
しかし、さすがにこれを良品と推奨していいのかッ!?と不安になってしまう低予算ぶり。戦闘機対戦車(ただし地上戦)ってどういうことだ!馬鹿野郎、機銃で装甲が抜けるか!てかパンターじゃないだろ、その戦車どうみてもシャーマンじゃねえか!などなどツッコミどころが満載。
ともかく流石に低予算過ぎて、タイトルから期待していたようなコンバット・アクションは一向に見られなかったのが残念。まぁ見抜けなかった自分の責任。
内容自体は序盤こそグダつくものの、ドイツ軍将校の役どころが意外に面白い。期待の指揮官として着任するも、不毛な追撃戦で敵味方の負傷者を死に追いやり、関係者全員を不幸にした挙句、当然ながら淡々とフレンドリー・ファイアされる一連の流れはシリアスなんだけど笑える。「いるよねこういうクソ上司」って感じ。老害の鑑。
パンター戦車に意味もなく追い回されて地上を這いずる内に、ロードムービーめいて培われていくアメリカ軍人同士の友情なんかも、正直キャラの彫り下げは浅いし、背景の合成は安っぽいし、演技もヘタクソなんだけど、印象には残った。
意外性は「なんでこれが準新作料金で発掘良品の棚にあるのか」というぐらいで、読めない展開なんてのもない短い映画だけど、淡々として老害の下でナンセンスを遂行する兵隊たちのどうにもこうにもやるせない気分は伝わったし、悪くない映画だったとは思う。道端で100円玉拾ったぐらいの満足感はあった。
詳細評価
イメージワード
- 不気味
- コミカル
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