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君と別れて (1933)

監督
成瀬巳喜男
  • みたいムービー 2
  • みたログ 13

4.00 / 評価:7件

チョコレートは明治♡

  • bakeneko さん
  • 2012年1月12日 14時57分
  • 閲覧数 491
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

“幻想的なまでに澄みきった美しさ”と“ひとをおもふまごころ”に至福の鑑賞時間を過ごす事の出来る作品で、サイレント映画の到達点として、現在の手法(トーキー&カラ―、もちろん3Dも)では映しだせない“活動写真の魅力”を湛えた傑作であります。

本作は、たった3年間の活動期間しかない悲運の女優:水久保澄子の代表作(17歳♡)であり、同時にサイレント時代の成瀬巳喜男の代表作でもある、女優と映像表現の至高の美しさに見惚れる映画であります。
「サンライズ」や「嵐の孤児」が現在の映画では到底かなわない“映画としての輝き”で酔わせてくれるように、本作も完成された幻影の奇蹟を魅せてくれます。
厳しい現実の中で想いを貫こうとする芸者の母親と独り息子、そして姉妹分の若い芸者の“おもひやりとこひごころ”の純粋さの物語で、細やかな情感の表現はサイレントならではの緻密な映像表現が光っています。また、昭和前期の電車での小さな旅や海岸地方の風景も自然光を取り入れた眩い美しさで捉えられています。
そして、物語の中に描かれる―電車での小旅行で淡い恋心をもつふたりが、
隣り合って座る幸福感、
チョコレートを分ける楽しさ、
車窓を流れる新緑の煌めき、
に見せる“永遠の若い想い”は観る者を共感とノスタルジーで清らかに満たしてくれるのであります。

奇蹟的に保存状態も良い作品で、完璧なライテイングの中にくっきりと刻まれたリリアン・ギッシュやジャネット・ゲイナーに勝るとも劣らない水久保嬢の美しさを観るだけで“活動写真”を堪能できる映画であります。

ねたばれ?
1、ヨーヨーの日本での最初の爆発的ブームは、本作が創られた1933年(昭和8年)、洋行帰りの教員がアメリカ土産として持ち帰ったことに由来するといわれています(by ウィキ)。
2、”旧かなつかい”の字幕って優しい風情があるなあ。

詳細評価

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