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総進撃 (1970)

UOMINI CONTRO/MANY WARS AGO

監督
フランチェスコ・ロージ
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3.20 / 評価:5件

WW2にはない、毒々しい緊迫感と恐怖

イタリアン・ネオリアリズモの巨匠フランチェスコ・ロージの戦争映画。しっかりとした設定とストーリー性により独自の第一次大戦史観というものを感じることができる佳作である。19世紀を決定的に破壊し、真の意味で20世紀を開始させた第一次大戦なるものの暴力下、伊太利亜軍と墺太利軍の塹壕戦、無謀な司令官と部下の対立を描いた反戦映画。無謀な突撃命令を下す無能な上官と、それに反抗する兵士との板挟みとなった士官の苦しみと立ち振る舞いがメイン.司令部こそ真の敵.
墺太利騎兵の襲撃(第一次大戦の騎兵の突撃描写って貴重)と、機関銃の反撃が映像的に見せ場だった。エキストラ数や砲撃、突撃シーンの映像やスケール感はなかなかのものだ.第一次大戦時の上官の無能さに起因する、無謀な作戦や指揮系統の乱れというものはしっかりと描かれており、第二次大戦にはない、毒々しい緊迫感と恐怖を十分に堪能できる。兵卒の命は第二次大戦時以上に軽んじられ、単純で無謀な突撃は悲壮感を通り越して、怒りさえ感じてくるのだ。特に、それが余り日の当たることのない伊太利亜軍であるというレアさが新鮮だ。 戦闘シーンでは銃撃戦、白兵戦、砲撃シーンが多く描かれているが、第一次大戦特有の塹壕戦の恐怖感もしっかりと描かれている。監視所に撃ち込まれる狙撃兵の銃弾は、塹壕戦ならではの近距離戦の恐怖を感じさせるし、敵味方中間地帯の空間は目に見えない固まった緊張感をヒシヒシと感じさせる。

そのテーマ性や展開は同じく第一次大戦の仏蘭西軍を描いた「突撃(1957米)」に類似している。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 絶望的
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