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浮草物語 (1934)

監督
小津安二郎
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3.80 / 評価:15件

小津監督の原点

  • たーちゃん さん
  • 2021年6月11日 18時51分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

何でも昭和35年「浮草」はこの作品のリメイク版との事だったので、つい先日「浮草」を鑑賞したので、この元作品の鑑賞となりました。

こちらの方が先だと思うと短縮版の印象。一座の移動手段が船ではなく汽車だったり、釣りは海釣りだったのが川釣りになったり。リメイク版の方がやや豪華になっていました。
ただこちらの方が愛人宅に乗り込んでくるときにおたか(八雲理恵子)とおとき(坪内美子)の二人が一緒に来る事によって、息子の信吉(三井秀男)が顔を合わせているので、後日おときが誘いに訪れた時に自然に話をする事の出来る流れになるのかなと思いました。

すごいなと思ったのは雨の中での喜八(坂本武)とおたかの喧嘩のシーン。白黒の映画でもあの大雨の中のシーンを撮影したんですね。迫力はそばに置いてある赤い傘などカラーの時には勝てませんが、チャレンジ意欲は買いました。ただ小津監督の頭の中には、カラーの時の迫力ある画があったのでしょうね。
大衆演劇の客席をレールを使っての移動撮影をしたり、夜間のシーンを表現する時にカメラの絞りを思い切り絞って、暗い表現をしたり小津監督の映像表現の意欲が感じられました。
この頃からローアングル撮影をしていた事にも驚かされました。

旅芸人の扱いが随分低い身分だとリメイク版ではかんじたのですが、ストーリーは戦前のこの時点で完成していたのですね。そうだとすればうなづけます。この頃の旅芸人は河原乞食と言われて、芸能を行って物(米銭)乞う事を卑しい者のやる事だという時代ですからね。そこに従じている役者は貧しく卑しいものだったのでしょう。今とは全然価値観が違いますね。

別れの席でおたかが何を歌っていたのか気になります。音声って大事ですね。
おたかを演じた八雲理恵子さん、とてもきれいです。

「おじさん」を「をぢさん」と字幕が出たのにはびっくりしました。

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